今月の掛軸 bQ2−作巳入草【巳(み)と作(な)って草に入る】
毎年、方広寺派管長である大井際断老大師は、その年の干支にちなんだ禅語を「色紙」に揮毫されます。
色紙には次のように大意が示されていました。
巳は蛇。『前輪句集』に、「作龍上天、作蛇入草−龍と作って天に上り、蛇と作って草に入る」という。迷えるもの、悩み苦しむもの、生きとし生けるものすべてを救うためには、蛇となって草原に入り、龍となって天にも昇ろう。混沌とした現代において、人々の苦しみを癒し、安らぎを与える大いなる慈悲の精神を忘れてはならない。
≪平成24(2012)年12月24日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成25年1月2日(水):第626号】