日本平&久能山東照宮  場所の地図

 静岡市に富士山を見ることができる絶好のビューポイントに日本平があります。昨日紹介した龍華寺から南西方向2km程のところにあります(地図)。日本平(海抜308m)と久能山(海抜270m)は、ロープウェイで結ばれており、久能山東照宮への参拝に便利です。このロープウェイは、昭和32(1957)年に運転を開始し、全長1,065mあります。運賃は、大人往復¥1,000です。
 日本平からの絶景、そしてロープウェイから見る切り立った断崖、久能山東照宮の贅をつくしたきらびやかな建物、繊細な彫刻等、見どころにはことかきませんでした。

 日本平の山頂に次の説明看板があります。

国指定名勝 日本平 指定年月日 昭和34(1959)年6月17日
 「日本平」は、有度丘陵頂部一帯の平坦部を指し、四周の壮大な眺望にすぐれていることから、昭和34(1959)年に国指定名勝に指定されました。
 眼下に清水港、三保松原、清見潟、そして正面に秀麗な富士山を仰ぎ、晴れた日には伊豆半島や御前崎、さらに聖岳をはじめとする南アルプス連峰を遠望することができます。
 なお、丘陵南面は徳川家康公を祀る東照宮のある久能さんとの間に「屏風谷(びょうぶだに)」と呼ばれる深い崖を形成しており、天下の奇観といわれています。
      平成16(2004)年3月 静岡市教育委員会

 久能山東照宮は、拝観料¥800で社殿と久能山東照宮博物館が拝観できます。久能山東照宮のいわれは、ロープウェイの切符に次のように書かれています。

久能山東照宮(国宝)
 家康公は元和2(1616)年4月17日、駿府城で75歳での生涯を閉じました。
 久能山東照宮は家康公の「遺体は久能山へ、位牌は三河の大樹寺に、一年たった後、日光へ祀ってほしい・・・。」というご遺言により建立されました。
 権現造、総漆塗、極採色の御社殿は日光東照宮より19年前に造られ、さらに御社殿の奥には家康公の御廟所(お墓)があり、今なお西方を望みながら世の泰平を願っているといわれています。
 平成21(2009)年には、50年に一度の漆の塗替工事が終了し、400年前の創建当時の色彩が現代に甦っております。また、平成22(2010)年に御社殿の本殿・石の間・拝殿が静岡県初の国宝建造物に指定されました。

日本平から見た富士山 日本平と久能山を結ぶロープウェイ
東照宮楼門 東照宮唐門
東照宮拝殿 家康公の御廟所
拝殿にある「甕割り」の蟇股(かえるまた) 楼門にある「獏」の蟇股
≪平成24(2012)年10月8日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年10月18日(木):第550号】