静岡・龍華寺(りゅうげじ)  場所の地図

 昨日紹介した鉄舟寺から南へ300m程のところに、今日紹介する龍華寺があります。寛文10(1670)年に開山した日蓮宗の寺院で、山号は観富山といいます。
 須弥山(しゅみせん)式といわれる日本最古の造園法で造られた庭園「観富園」は、駿河湾や富士山を眺めるように設計されており、眺望は抜群です。晩年日蓮宗に帰依し、この眺望を愛した明治の文豪、高山樗牛(ちょぎゅう)の墓碑が裏手にあります。また国の天然記念物で、日本最古の大ソテツは、株まわり5.3m、高さ3.7mで、大きさも日本一です。江戸時代初期にブームだったというサボテン栽培の名残りである大サボテンは推定300年で、やはり国の天然記念物です。
 拝観料は¥300で、広い境内を散策できます。広い観富園の散策、天然記念物の大ソテツとサボテン、そこから観る富士山、きらびやかな堂宇にすばらしい格天井の天井絵、高山樗牛の墓碑等は見るものにことかきません。

龍華寺山門 龍華寺本堂全景 観富園から観た富士山
 
明治の文豪「高山樗牛」の墓碑  天然記念物の大ソテツ  天然記念物のサボテン
≪平成24(2012)年10月8日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年10月17日(水):第549号】