方広寺 五百羅漢  場所の地図

 本山の五百羅漢について紹介します。【平成23年12月9日(金):第236号】で紹介した方広寺C総門をくぐった左側に、下記の説明文があると同時に、写真のように、たくさんの五百羅漢をおまいるすることができます。また、ここだけではなく、境内のいたるところに多くの羅漢さんが安置されています。下記の説明文にあるように、開山以来の羅漢さんが、延々と長い時間が境内におまつりされていると同時に、毎年新しい羅漢さんが加わります。それは、信者様から新たな羅漢さんを奉納することができるようになっているからです。詳しくはここを参照して下さい。

 五百羅漢
 羅漢さんは正式には阿羅漢(あらかん)といい、小乗(しょうじょう:個人)の悟りをきわめた仏弟子のこと。
 宝暦年中(1751〜1763)方広寺輪番(りんばん)だった接巌和尚が円覚経(えんがくきょう)を提唱(ていしょう:宗旨の要綱を大衆に提示して説法すること)しようとして大蔵経(たいぞうきょう)をしらべ、羅漢さんがこの世に現存している仏法を護るという内容を読み、また開山圓明大師が中国でご修行中、中国天台山方広寺の石橋(しゃっきょう)に茶を献じられたとき、羅漢さんが現われて開山さまを祝福されたとの故事、さらには開山さまがこの方広寺に住山しておられたころ、五百人の雲衲(うんのう:修行僧)がここで開山さまの弟子として参禅していたことを象徴して、五百体を彫刻させ、明和7(1770)年に完成、境内全域におまつりしたもの。
 昔から「五百羅漢のなかには、必ず自分に似たお顔がある」といわれています。このユーモラスなお姿のなかから、皆さまご自身によく似た羅漢さんを見つけ、ご対面されるのも一興でしょう。

≪平成23(2011)年11月18日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年2月5日(日):第294号】