信光明寺【岡崎観光きらり百選 bR3】 場所の地図
【平成24年1月18日(水):第276号】で紹介した岩津天満宮から高速道路を挟んだ南側に立地している浄土宗の寺院です。山号は岩津山といいます。松平三代信光創建の寺で、松平氏ゆかりの名刹です。山内の説明板には次のようにありました。
信光明寺 岡崎市教育委員会
重要文化財 信光明寺観音堂(付棟札) 明治37(1904)年指定
この寺は、宝徳3(1451)年に岩津城主松平三代信光が、祖父親氏(ちかうじ)、父泰親(やすちか)の菩提をともらうために創立したものである。釈誉存冏(しゃくよぞんけい)上人を開山とし、信光の名をとり信光明寺(しんこうみょうじ)と名づけられた。
観音堂は、棟札によれば文明10(1478)年に建立されたもので、方三間、入母屋(いりもや)造り、こけら葺きで、周囲を石で畳んだ土壇上に立ち、土間床となっている。その構造は、正面中央間を入口として桟唐戸(さんからど)をとりつけ、両脇間に花頭窓(かとうまど)を設け、斗組(ますぐみ)は二手先詰組(つめぐみ)、軒は二軒扇垂木(たるき)、内部は周囲一間通りを化粧屋根とし、入側斗組で囲われた身舎部分を鏡天井張りとし、後方の入側柱と前方の側柱上斗組との間に大紅梁(こうりょう)をかけ、前の入側通りに大瓶束(たいへいづか)を立てている。
この堂は、中国から禅宗が伝来すると同時に日本に輸入された禅宗仏殿という建築様式でつくられており、本市にとって、日本建築の歴史の重要な一端を担った建築様式の実例が残されている点で貴重な建築物といえる。
他に市指定文化財8件
本堂全景 | 観音堂全景 |
≪平成24(2012)年1月17日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年1月22日(日):第280号】