子育観音

 大黒殿には3体の仏像があると、【平成23年6月1日(水):第45号】で紹介しました。左側の仏像が、今日詳しく紹介する「子育観音」です。正式には、「子育観世音菩薩」といいます。観世音菩薩は、慈悲の心により、救いを求めている人があったらそこへ行き、救済してくれるといわれています。生まれたお子さんが、すくすくと健康に育つように願いをかなえてくれる観音様といえます。
 大正13(1924)年に、本寺の大黒殿に安置され、そして平成21(2009)年に本堂に移されました。最初に安置されてから80有余年、多くの方々の願いをかなえてきたことでしょう。そして、これからも、参拝される方々の願いをかなえ続けることと思います。
 下記、右側の写真は、大黒殿が造立された時の棟札です。左側の「日獻四海水」とあります。「日に四海の水を献ず」と読み、「毎日お水をささげますので、願いをかなえてください」という意味のようです。

子育観音全景 大黒殿が造立された時の棟札
≪平成23(2011)年5月8日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年1月9日(月):第267号】