大黒殿

 釣月寺の本堂北側に小さな祠があります。そこには、昔から3体の仏像がまつられていました。その祠は、本堂や庫裏から離れて建っているため、雨漏りや動物の侵入等で、管理がたいへんでした。そこで、平成21年10月から12月にかけて、大黒殿を本堂の上間の間に移設しました。
 移設後は、お寺参り等のおりに、いつでも拝観できるため、壇信徒の皆様方から好評をえています。

≪平成23(2011)年5月8日撮影≫

移設された3体の仏像。左から、子育観音、開運大黒、病除け弘法。右側の病除け弘法は、【平成23年4月23日(土):第6号】に示した弘法様です。

大黒殿が建てられた時の棟札。現在は本堂内に移設されています。以前は祠内にありました。棟札には、
次のような記述があります。
     大正拾三年甲子十一月十五日
     発起人   鎌田泰道 熊谷光太郎
     檀徒総代  近藤伊三郎 遠山浪吉 小林徳一郎
     世話人   今泉元吉 近藤幸四郎
     手傳人   池田源造 小笠原定吉 明石真九郎 門林栄太郎
     子育観世音菩薩
奉造立 甲子開運大黒尊天 合堂壹宇依諸檀力諸願成就
     諸病除弘法大師
          釣月二拾世 鎌田泰山松代
               随身 鎌田のぶ
     日獻四海水
     杣   藤原善作  石工 山河重治  大工棟梁 松井鉄之助
     職人 院南仁五郎 弟子 林庄市
先代が揮毫した扁額。現在は本堂内に移設されています。以前は祠の前面に掲げられていました。
仏像を移設後の祠。見栄えがよいため、当分の間、取り壊さずに残すことにしました。
≪平成23(2011)年5月18日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成23年6月1日(水):第45号】