六地蔵 場所の地図
釣月寺の本堂と山門の間に写真のような六地蔵が立っています。こけむした姿から相当な古さを感じます。作成時代を示した元禄という年号が、一番左側地蔵様の土台にうっすら見られましたが、今でははっきりしません。元禄ということであれば、本堂を新築した時と同じ時代ということになり、300年以上経過したことになります。
人は死後、亡者となって天界をさまよいますが、十王の審判により、六道−即ち地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上に行くとされています。(十王経物語参照)この六道に対応するのが六地蔵です。
静岡県新居町の神宮寺境内には、六地蔵に関するつぎのような説明があります。
六地蔵様
六地蔵様とは、お釈迦様の入滅後から弥勒菩薩様が出世するまでの無仏時代に出現し、六道の全てに姿を現わすことのできる唯一の菩薩であり、六道のすべての生き物を相手に教えを説き、救いの手をさし伸べてくれると信じられています。
亡くなった肉親・知人達が、六道のどこに生まれ変わっていようと、その人を救って頂けますようにと願って六地蔵様が作られました。
六道
禅林地蔵 地獄道 罪悪を犯すことによって受ける責め苦。
牟尼地蔵 餓鬼道 貪欲な嫉妬によって引き起こされる苦しみ。
護讃地蔵 畜生道 自分を反省しようとしない愚かさによって受ける苦しみ。
諸龍地蔵 修羅道 争って、他者を打ち負かそうとすることによって受ける苦しみ。
伏勝地蔵 人間道 身体と生活にまつわる苦しみ。
伏息地蔵 天 道 快楽に満たされても、必ずそれを失う苦しみ。
≪平成23(2011)年6月22日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成23年7月3日(日):第77号】