5月28日(火)


ボツボツサンゴ(コモンシコロサンゴ)にいたチョウチョウウオのペアツブツブコイボウミウシ
リュウキュウヤライイシモチ。口の中に(たぶん)卵が入っていますアマミスズメダイの子供。少しおとなになりかかっています
カンザシヤドカリ。プランクトンを触角で集めますオドリハゼです。胸びれの動きが踊っているように見えます

本当に梅雨の時季なのか、と思わせるほど上天気の座間味から第三弾をお届けします。乾燥注意報が出ちゃってるけど大丈夫でしょうか。

今日の一本目は、「ボツボツサンゴ」です。嘉比島がすぐ目の前のところです。コモンシコロサンゴの群落が浅いほうから深いほうへの広がっています。すき間が比較的大きいサンゴなので、たくさんの生き物のすみかや隠れ場になっています。

エントリー前から、青い青いナンヨウハギが船の上から見えて、期待がふくらみます。少し離れたところに船をつけるのですが、そこからでももう魚がいっぱいで、キホシスズメダイやデバスズメダイが群れています。
ボツボツサンゴの手前には、ヨコシマクロダイがただよっています。名前の由来の横じまは、なぜか薄くなっています。
隣の人が指さすので振り返ると、カスミアジが1匹通り過ぎていきました。

サンゴの中にはいると、今度はタマイタダキイソギンチャクにハマクマノミが住んでいました。リュウキュウヤライイシモチはもっぱらここをすみかとしているらしくサンゴのくぼんでいるところに集まっています。中に1匹、口がふくらんでいるのがいましたが、たぶんその中には卵があるのでしょう。
深いほうへと移動していくと、ハナゴイが群れています。いつも見る魚なのに、なかなかうまく写真を撮れないので、もう何回目となるシャッターをきりますが、やはりなかなかうまい具合にフレームに入ってはくれません。群れなんだからもう少しまとまって動いてくれりゃあいいのに、といつも思います。
上を見上げると、ウメイロモドキの小さめのがやはり群れています。こっちもあんまり統制はとれていません。青いからだがともすれば水の色に溶け込みそうになっています。
ニジエビスもここの住人で、やはりサンゴの間に集まっています。

沖を見ると、クマササハナムロの群れがさっと行きすぎていきました。腹が青いモードなので、頭としっぽと背中だけの魚のようです。

他のダイバーが「これはいったいなんだ」サインを出すのでいってみると、オニカサゴが岩の上にでんとのっていました。伊豆で見るオニカサゴは赤っぽいのが多いのですが、これは白と茶色でした。やっぱり背景になる岩の色に合わせているようです。

カンモンハタはあちこちにいます。ぶちぶち模様で一目でわかるのですが、なぜかせわしなく動き回っていました。岩の間に入ったかと思ったら、すぐそこを出て他の場所に移る、というぐあいで落ち着きがありません。そういえばこの前釣りをしたときもこの魚がよくかかったので、おっちょこちょいなのかもしれません。

最後のほうになって、ハナナガモチノウオとヒトスジモチノウオに出会いました。なんか最近モチノウオ系に縁があります。

二本目は、古座間味に入ります。車で来れば5分ほどですが、船で行こうとすると安室島をぐるっとまわって行かなければならないので、結構時間がかかります。ビーチの端の岩の壁近くに船を停め、エントリーします。

砂地に根が点々としてあり、それを巡っていくのがここのスタイルです。根を移るたび、新しいものが見つかるのであきることがありません。

というわけで、とにかくいろいろなものを見ました。幼魚だけでも、ミツボシキュウセン、カンモンハタ、タカサゴスズメダイ、ウメイロモドキ、タカサゴ、キンセンイシモチ、スカシテンジクダイ、その他諸々です。
ウミウシは、ニシキツバメガイにコナユキツバメガイ、ソライロイボウミウシ、といった具合。

そのソライロイボウミウシですが、最初見つけたときは穴につっこまれたような格好だったので、だれかのいたずらかなんかかなあっと思って出してあげて写真を撮ろうと岩の上に置きました。さてシャッターを切ろうとしていると、なぜがミツボシクロスズメダイがカメラにつっかかってきます。かなり激しくて、体当たりまでするからかなりのものです。そして、ウミウシをいきなり口にくわえると、さっさと脇のほうへポイッと捨ててしまいました。どうやらおいた場所が産卵床かなにかで、そこにウミウシが来たのが気にくわなかったようです。

そして、一番時間も写真の枚数も使ったのが、オドリハゼでした。ちょうど正面から見える向きで巣穴があったので、じっくりと見ることができました。でも近づくと引っ込んでしまうので、じわじわと前に出ていきます。
引っ込んでしまったら、そのまま再び出てくるまで待ちます。3分ほどで再び出てきて、最初は顔だけ、そして胸びれのあたりまで見えてきます。
黒いからだに頭から背中にかけてが白くて、そして透明な胸びれに黒い点があり、それを動かしているので踊るように見えます。相手の動きを見ながらじわじわとにじり寄っていき、1mくらいのところからカメラを腕いっぱいにのばして、やっと見られるくらいのものが撮れました。

最後に砂地に紛れ込んでいたモンダルマガレイを見て、エキジットします。
浅いところ(7mほど)なので空気は半分しか使いませんでした。

さて今夜もサンゴの産卵を求めての三度目の挑戦です。三度目の正直になるか、仏の顔も三度までになるか・・・ではまたあとで。


戻る 前へ 次へ