5月27日(月)


ユビエダハマサンゴの群落群落はずっと奥まで続いています
オスになりかかったまま止まってしまったスミレナガハナダイハナミノカサゴの若い個体
シンデレラウミウシ(仮称)が2匹。たまたま出会ったようです浅場のサンゴがきれいなところでした

今日も座間味からです。
相変わらずニワトリにたたき起こされるので、高月山の展望台まで登っていって朝日が昇るのを見てきました。

一本目は「東牛(あがいうし)」、安室島の北東にあるところです。ユビエダハマサンゴが大きく広がっているポイントです。少し離れたところにボートを停めてエントリー。下は砂地と岩場の境目です。チョウハンが通り過ぎ、ミスジチョウチョウウオは岩場をつついてまわり、アケボノチョウチョウウオは岩のすき間からすき間へと渡り歩いています。キビレブダイが盛大にサンゴをかじりまくり、フタスジリュウキュウスズメダイとミスジリュウキュウスズメダイのタッグはサンゴの中に逃げ込みます。

ユビエダハマサンゴの中に入ると、まずはハナゴイの群れが出迎えです。アカテンモチノウオが横から出てきて、チョウチョウコショウダイは2匹と大サービス。チリメンヤッコがサンゴの間に逃げ込んで、しっぽの黄色が目に残ります。ミナミアカエソは互い違いに並んでいましたが、逃げる方向も別々でした。
見渡す限りに続いているユビエダハマサンゴの上を進んでいくと、ガイドの安弘さんの指がさっとのびました。その先には、スミレナガハナダイのペアがいました。メスが黄色いのは正しいのですが、オスのほうが性転換の途中でなぜか止まってしまっていて、四角い模様はあるのですが、体の他の部分がオレンジ色になってしまっています(本当は紫色になる)。他にライバルのオスがいないので、たぶんこれでもオスとして通用するのでしょう。

サンゴの上には、ナミスズメダイが群れていました。ところが同じナミスズメダイでもそれぞれの色は大違い。まともに上が黒で下が黄色というのももちろんいるのですが、黒っぽくなって別種のようなのもいます。その中間のものもいて、よくよく見て形の特徴をとらえないと、つい間違いそうです。
その間をすうっと通りすぎていく群れは、オキナワスズメダイでした。でも図鑑を見ると版によってはマツバスズメダイになっていて、どうなっているのかわかりません(ご存じの方はご教示ください)。

サンゴの群落を出るあたりで、オトメベラがいました。真っ青な体に尾びれだけ黄色というのは、なかなかしゃれたカラーリングです。

後は砂地の間にある根をたどりながら、船に戻りました。潜水時間は46分でした。水温は24度くらいです。

二本目は「タカガマ(高洞窟)」です。ここは安室島の西側で、浅いところにエダサンゴがびっしりと生えているところです。今晩ナイトで潜る予定なので、その下見も兼ねてのダイビングです。

最初は深いほうへ行きますが、それでも8mそこそこです。もとはサンゴだった岩のまわりを進んでいきます。岩穴にはロクセンスズメダイがウケグチイットウダイといっしょに潜り込んでいます。昼間っからそんなところに入って何をしているんだろう。
上を見ると、キホシスズメダイの群れが根の上をおおうようにしていて、広がったりすぼまったりしていました。

その後は、浅場のサンゴの上を進みます。ここはスズメダイの天下でした。
おなじみのデバスズメダイはもちろん、黄色いネッタイスズメダイやちょっと色が薄いニセネッタイスズメダイ、それにクラカオスズメダイがサンゴの枝の間を出入りしています。と、タンクをたたく音がして、ガイドの真美さんのまわりにみんなが集まりました。その真ん中には、2匹のウミウシが並んでいました。色は紫、えらと触角は黄色で、なんともいえないきれいさです。それが2匹並んでいたのですが、交接のようではなく、たまたま出会った2匹という感じでした。
おっと名前は、シンデレラウミウシ(仮称)です。

帰りにはゾウゲイロウミウシも見たし、サンゴよりウミウシが印象に残ってしまいましたが、もちろんサンゴもきれいでした。

さて今晩もナイトダイビングに行きますが、どうなるでしょうか。

・・・今日もまだでした。


戻る 前へ 次へ