3月21日(水)


根の主、アザハタ。他に2匹いました赤と白のコントラストがきれいなホワイトソックス
他のところでは見つかっていないハナダイギンポひれをいっぱいに広げたケラマハナダイ
とても小さいバブルコーラルシュリンプ気の強いハマクマノミにもこんな顔があります
マダラハタ、またの名を北島三郎砂に隠れるオニダルマオコゼ

一夜明けて21日、朝からどんよりと曇っています。道が濡れているので朝の内に少し雨も降ったようです。風は南よりで結構吹いています。今日はどこへ行けるんだろう。

で、1本目はニシバマでした。しばらく潜水禁止になっていた後で再開放されましたが、一度に入れる船の数が制限されています。もっと厳しくして一週間ごとにしか入れないようになるらしいです。だから希少価値のあるポイントになりつつあります。

アンカーはうてないので、先に来ていた船にロープを渡してつなぎます。エントリーすると、下は一面の白い砂です。その中に、思い出したように岩があり、サンゴが生えています。まずは深いほうへ移動します。白い砂のなだらかな斜面を下りていくと、25mくらいのところに少し大きめの根があります。ここは「アザハタの根」で、文字通り3匹のアザハタが根についています。根の周りにはケラマハナダイの乱舞、下に目をやるとキンメモドキがかたまっています。上下ツートンカラーのハナダイは、フタイロハナゴイです。ケラマハナダイは、特にオスが立派なので写真に撮ろうと思うのですが、なかなか思うとおりにフレームに収まってはくれません。しかし何度も撮るうちに、真横から、全身ヒレを広げてピントもぴったりのものが1枚撮れました(そのうちホームページに載せます)。
エビも多くて、沖縄特産スザクサラサエビから和名のないホワイトソックス(全身赤で足のところが白い)、ベンテンコモンエビ、バブルコーラルシュリンプと、きれいなのや不思議なもの4種を見せてもらいました。

タテジマヘビギンポが何匹もいたのでデジカメで撮ってみると、なぜかしっぽしか写りません。再びファインダーを見ると同じところにいるので、またシャッターを押しますが、またもやしっぽだけ。よく考えてみると、デジカメのストロボは2回発光するので、1回目の発光に反応して動いてしまい、書き込みをしているうちにしれっとして元の場所にもどっているようなのです。2回光るといってもそれほど長い間隔ではないはずなのでタテジマヘビギンポは見かけによらず、いい反射神経をもっていると言えるでしょう。

そろそろ浅いほうへと移動する頃合いです。砂地をのぼっていき、12mくらいのところにあるもう一つの根にいきます。直前でオトメハゼのペアを見つけたのでちょっとより道をして、根につきました。ここはスカシテンジクダイが周りをおおっています。ケラマハナダイももちろんいます。
岩の間にじっとしているメスを撮ったり、ホンソメワケベラにクリーニングされているのをながめたりしているうちに、上がる時間になりました。5mで安全停止をして、エキジットしました。

2本目は港のすぐ近く、阿真ビーチ沖で潜ります。港からほんの5分ほどの浅いところですが、こんなに浅くてもハナゴイが群れているのが売りのポイントです。コブシメの卵なんかもあって、ひょっとしたらコブシメも出るかもしれないと期待できます。ユビエダハマサンゴの群落がずっと続いているところでもあります。
エントリーすると、ハナゴイの群れがさっそくお出迎え。デバスズメダイも一緒です。その間にいろいろな魚が入り込んでいて、目移りするほどです。アマミスズメダイの幼魚(青と黄色がきれい)や、クロヘリイトヒキベラの幼魚なんかもいて、幼魚が多いところです。かと思うとサンゴの間にマダラハタがいきなり顔を出していたりして、楽しいところです。
コブシメの卵は最後のほうで、ふつうの枝サンゴの間にありました。サンゴのすき間に白くて丸い卵があり、どうやってこんなすき間に入れ込んだんだろうと思うようなところにいくつもありました。
その直後、砂に埋もれているオニダルマオコゼを発見。完全に水底の岩になりきっています。砂を払ってみると、それに対抗してどんどん砂に潜っていってしまうしたたかなやつで、見つかったというのにまるで逃げる気配もありません。

あとはヌノサラシが岩のすき間にいたり、ネッタイミノカサゴの小さめのが岩に張りついていたりと、いろいろなものを見ることができました。もっといたかったけど、ガイドのマミさんと目があって浮上サインを出されてしまったのでエキジットします。本当はあと30分くらいは潜っていたかったのになー。

さて、ダイビングはここまでで、明日はいよいよ今回の主目的、ホエールウォッチングです。どこでどんなクジラが見られるか、楽しみですが、海がちょっと荒れているのが心配なところです。はたしてどうなるか、ご期待ください。


戻る 前へ 次へ