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これでは大きさがわかりませんが、オニカサゴのちびです	岩の間からギロリ、とにらみつけるショウジンガニ
オトヒメエビはさかさまにはりついています	婚姻色になりかかったヒメギンポ
岩にちょこんと乗っていたキヌカジカ。きょとんとした顔でした	なぜか今頃になって現れたコロダイの幼魚
砂地にいたトラギス。尾びれを広げるのは威嚇のつもりでしょうか	ひとりぼっちのコクテンカタギ。寒さに負けずにがんばってね

まあ雪にはなりませんでしたが、気温は８度と寒い一日でした。でも海の中は水温１７度とドライスーツにちょうど良い水温です。透明度も１０ｍ以上となり、これで天気さえ良ければなあというコンディションでした。
最初は少し深め、１８ｍまで行きました。このあたりまで来るとシラコダイが現れます。心なしか色がくすんでいて、今日の天気に合わせているかのようです。ちょっと下にさがって岩陰をのぞくと、ミゾレチョウチョウウオの小さめのがあわてて奥に逃げ込みます。砂地には生き残っているアカヒメジがオキナヒメジといっしょに砂をかき回しています。

寒くなってきたせいか、ヒメギンポが外に出てきました。といってもやっぱり岩の下に逆さまにはりついて目立たないようにしています。まだ婚姻色にはなっていませんでしたが、もうすぐペアになって派手な婚姻色を見せてくれるでしょう。

ちびのクマノミは、元気に隠れていました。デジカメでピントは合うのですが、次の瞬間イソギンチャクの触手がかぶさってきてタイミングを逃してしまいます。うねりが少しあるので、今日はだめでした。

防波堤の先端のブロックの下に、オトヒメエビが２匹はりついていました。すき間があまりないので、デジカメを差し入れて撮ってみます。液晶モニターを斜めに見ながらシャッターを押します。直接のぞかなくていいデジカメならではの撮影法ですが、それでも真ん中には写りませんでした。

翌日、日曜日はやっぱり雨でした。相変わらず寒く、海はちょっとうねっています。絶好のレスキュートレーニング日和・・・かなあ（となりでやってた）。

午前はオーソドックスに防波堤裏を行きます。昨日と違う場所で、またもやヒメギンポを見つけました。今度はオスとメスのペアで、オスは頭真っ黒の婚姻色全開！でメスを追いかけていましたが、メスのほうはまだ婚姻色になっていないので結ばれるのはもう少し先になりそうです。これからも目を離さずに見ていようと思います。

目印になっている大きな岩の上に、初対面の魚がいました。アナハゼをちょっと短くしたような体で、小豆色に青い模様が入っています。図鑑で見るとキヌカジカで、やっぱりアナハゼの仲間でした。正面顔はなかなかかわいいです。

帰りの防波堤先端は、うねりのせいで味噌汁になっていました。昨日のオトヒメエビをもう一回見ようなんてとても無理です。前後のうねりを突破して内側に入ると、少しは静かになります。一安心して岩の上を見ると、コケギンポがちょこんと全身をあらわにして乗っかっていました。大きさはキビナゴより少し小さいくらい。さっそくデジカメでねらいましたが、まだ残っていたうねりに巻かれて、カメラを固定できませんでした。だから写真もなしです。

午後は砂地を行ってみましたが、うーん、獲物が少ない・・・。でもコロダイの幼魚が今頃になってまたもや現れたのにはちょっとびっくり。また、テングチョウチョウウオの子供がいたそうで（わたしゃ見てない）、まるっきりの収穫なしではありませんでした。

そして月曜日、朝から晴れです。やっと天候が回復し、うねりも昨日ほどではありません。朝からハイテンションで、深場を目指します。

浅いところをえんえんと泳いで、頃や良しと深場に降りていきます。でもなんだかいつもと雰囲気が違う・・・と思ったら、透明度と天気のせいで、いつもより明るく見えたのでした。
せっかくの明るさなので、砂地のスナイソギンチャクめぐりをします。真っ白のから真っ黒のや、まだらのものなど、同じところにいるのにどうしてこんなに色が違うのか、不思議です。真っ白いのはなんだかガラスで作ったようだし、そうすると黒いのはチョコレート細工、じゃあまだらのは・・・なんなんだろう。

魚のほうはサクラダイとミギマキ、キンチャクダイと基本を押さえ、砂地ではトラギスとにらめっこ、変わったところではコクテンカタギの幼魚がウミウチワによりそっていました。サンゴがないから少しでも形の近いものに身を隠そうとしているようです。
帰りに、岩の上で大ヒラメを見つけました。「岩の上のヒラメはクリーニングを受けている」説を立証しようと近づきましたが、残念、ぴゅっと逃げられました。

さて来週はいよいよ年末。暮れも押し詰まっても、やっぱり赤沢です（と思っていたら大瀬が一日入った）。ではまた来週（ってもう今週か）。