沖縄本島/粟国島/慶良間 2000年7月

7月14日(金)
いよいよ粟国も最終日です。しかし帰りは午後の船なので午前中は潜ることができます。この日は午前のボートは1回だけだったので1本だけですが、午前に2本出るようならば2ダイブも可能です(実際に、行き帰り船で2日で4本潜る設定もあるらしい)。

最後の1本は筆ん崎に行きます。相変わらず南の風が強いせいか、少し波立っています。潜るのに差し支えはないのですが、揺られるのもうっとうしいのでOKが出たところでとっとと潜ります。この辺が難しいところで、最初に入るとずっと待っていなければならないので空気がもったいないという人もいるのですが、筆ん崎の場合は最初から大物が期待できるので、先に入ってガイドのすぐ後についたほうがいいようです。

今日も入ってすぐ、カスミアジ2匹がまわってきました。その瞬間、カスミチョウチョウウオの群れに緊張感が走ります。でも誰も食べられることなくカスミアジは通り過ぎて行きました。なかなか幸先がいいぞ、と思って2の根を越えて水路に入ると・・・
からっぽでした。

気を持たせるのも何なので先に言ってしまうと、今回ギンガメアジは1匹もいませんでした。水路にいなかったので普段は行かない根の北側もずっとまわってきたのですが、影も形もありません(少なくとも筆ん崎を全制覇したことにはなった)。こういう時もあるんですね。
しかたがないので、みんなやけ気味にカスミチョウチョウウオの群れで遊んでいました。そうしていると、再びカスミアジが来ます。今度はオジロバラハタといっしょで、ハタに先導をさせてぐるぐるまわっています。主役のギンガメがいないせいか、やけに堂々としているように見えます。

カスミチョウチョウウオはたくさんいるし、カスミアジも大きいし、最後に大きなナポレオンも出たので、充実のダイビングと言ってもいいのですが、いかんせんここは筆ん崎です。これはまた来なさいということと解釈するしかないですね。

ボートの近くまで戻ってくると、エンジン音がしてボートが1隻現れてダイバーを落としていきました。本島から来たようですが、ここまで来てもギンガメはいないんだよー(ガイドのところに行ってボードに「今日はいな いよ」と書いたらさすがにおせっかいだろうな)。

今日の教訓:カスミアジが元気だとろくなことがない

港に戻り、ささっと器材を洗って干して精算(2本、3本、4本、1本と潜ったので「サイクルヒットですね」と言われた)し、船の時間を待ちます。ちなみに料金は、2ボート\13,000で追加1ボートごとに\6,000、1ボートのみだと\7,000でした。

帰りの船は村営の「フェリーあぐに」。那覇の泊港まで2時間半で着くのでけっこう速いです。かなり大きな船ですが、実は車を積むスペースでとられているので、人が乗るところは船室が2つ(じゅうたん敷き)と甲板のいす席だけでした。慣れている人は早めに乗って場所取りをしてしまうようです(下船時に切符を渡すので、出発の時は乗り降り自由)。

島から離れて振り返ってみると、なだらかな島で、しかし西端の筆ん崎だけがすっぱりと切り落とされていたのが印象に残りました。


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