沖縄本島/粟国島/慶良間 2000年7月

7月11日(火)
風がやみました。でもすぐに海が静かになるわけではないので、今日は少し遅らして11時からのスタートです。 天気は今日も良く、朝から暑いです。

と思いきや、午後の1時半に延期になりました。うー。

昼ごはん(量が多い!)を食べて、ショップへ。港の中はそこそこ静かになっていて、期待が高まります。お客さんは16人で、2隻に分かれて出発します。
港を出たとたん、波がかかってきました。こういう時は岸に近いほうが波がきついので、いきなりですが筆ん崎に行きます。昨日陸から見た風車と展望台を見ながら、ポイントに向かいます。だいぶおさまってきたとはいえ、まだ波はかなりあります(フェリーは今日も欠航)。揺られながら岬を通り過ぎてポイントのブイを探します。台風で流されてたらどうしよう。
おっとありました。2本打ってあるのが両方とも無事です。うねりがあるので、なかば水の中でしたが。

ブイをとるだけなので、あっと言う間に係留は完了。すぐに器材を準備してエントリーします。そのまま潜降して底のほうまで行くと、何かの群れが円を描いています。なんだろうと思って近づくと、これがいきなりギンガメアジでした。しかも沖のほうから新手の群れが集まってきて、数はどんどん増えていきます。数だけでなく、型も大きく、60〜80cmくらいのギンガメアジが固まっているので、ものすごい迫力です。
いきなり大興奮で、写真も撮りまくり。しかし、進んでいくともっとすごかった。次の根に移る途中も、ギンガメアジがペアになって(オスが黒くなってメスの下に寄り添う)辺りを泳いでいます。そして次の根の先端を回ったところで、うわったくさんいるっ。Yの字になった水路を、ギンガメアジが埋め尽くしています。流れがあまり強くないせいか、向きはそろっていないのですが、ぐるぐると場所を変えていて、目が回りそう。じっと見ていると、頭がくらくらしてきます。
水路の反対側に行くと、ここにもギンガメアジが固まっていました。白黒のペアもときどき混ざっています。少し余裕が出てきて、群れの中で動いている様子が見えてきました。他と同じ向きで泳いでいたかと思うと、反転して逆に泳いだり、それについていくのがいたりして、群れ全体がわらわらと動いています。きれいにそろった群れもいいけど、こういう動き回ってる群れも飽きがこなくていいです。目は回りますが。

少し潮に向かって泳ぎます。水路の奥は広くなっていて、ふと横を見るとメガネモチノウオ(ナポレオンともいう)の立派なのがどよよーんと通り過ぎていきます。小さいのもいますが、こっちは頭のこぶが出ていないので、あんまり迫力はありません(でもたくさんいてかわいい)。

他の魚もいろいろいるのですが、数ではギンガメアジにはかないません。でも他で見るのより大きいのが多いです。ナンヨウブダイなんかも頭の大きい立派なオスが当たり前のように見られます。ウメイロモドキも数は少ないのですが、1匹1匹が大きくてぱんぱんに張っているように見えます。

2本目も筆ん崎です。イソマグロが見つからなかったので、今度はそっちを探してみよう(なんと贅沢)ということになりました。1本目の手前のブイからスタートして潜降し、周りを見回しながら進んでいきます。ギンガメアジはというと、すでに下のほうに丸くなっている群れがいます。次のブイまで来ると、もう1隻もちょうど着いたところでした。
時間が遅いせいか、群れよりも白黒ペアで泳いでいるものが目立ちます。たいていは素直に2匹でぴったりついているのですが、時々メスが逃げ出したり、中には黒いオスが2〜3匹でメスを追いかけているのもいます。群れの中にまじって単独でいる黒いやつは、彼女を探してるんだろうか。

とにかくギンガメアジが多いです。あそこに何かいるなーと思って見るとそれがギンガメ。何か近づいてくるなーと思うと、それもギンガメ。他にもいろいろといるのですが、やっぱりギンガメが見えてしまうので、どうしても視線がいってしまいます。

他にいた魚は、ハダカハオコゼ、カスミアジ、カンランハギ、ハクテンカタギ、カスミチョウチョウウオ、イソマグロ(小さい)、カスリフサカサゴ、ヒメゴンベ、その他よくいるやつ一式でした。

やっぱり粟国はすごいです。


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