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写真
花
葉と蕾
実
学名等
[学名]Myrtus communis
[英名]Myrtle
[和名]ギンバイカ
特徴
・
地中海沿岸原産のフトモモ科の常緑樹、樹高約5m、花の色は白。
・
日本では咲き始めの花の形が梅に似ているところからの命名
・
種類としては、ドワーフ、ルマ、レモンセンテッドなどがある。なお、ドワーフには葉に斑入りもある。
利用部
花・葉・茎・実
栽培
・
水はけが良くかつ日当たりが良い場所を好む。鉢栽培でも大丈夫だが、水枯れに注意。
・
関東地方で越冬可能。
・
花後に種が沢山付く(熟するのは翌年の2月ごろ)が、種からの発芽率が悪いので、苗を購入したほうが便利。
利用法
・
花は生のままサラダなどの料理に。
・
枝や葉は肉料理のときの風味付け
・
ポプリ
作 用
消炎、鎮静、抗菌
成 分
・
シネオール、ゲラニオール、ミルテノなど
追 記
その1
2006.4.4
ハーブは草というイメージが強い。
これは、多分、日本語で『香草』という訳もイメージを作り上げるのに一役買っているからではないかと思う。
たとえそう思っていなくても、せいぜいローズマリーや木質化したタイムなどが念頭にあっての話ではないかと思う。
ところが、実際には、木であるハーブが意外に多く、例えば月桂樹や菩提樹などがそのよい例である。また、変わったところではイチョウもハーブなのである。
特に最近、人気のものにマートルがある。
わが家では何年も前から栽培していて、毎年春の花を楽しみ、秋から冬にかけては実を収穫して利用してきた。
また、昨年は、我が家のマートルにとっては記念すべき年で、一つはかなり大きくなった株を鉢から庭に植え替えをしたところ、そのマートルに2年ぶりに花が咲いたということと、もう一つは、ドワーフマートルに始めて花が咲いたということである。 そして、この花という関係もあって、マートルについては、どうも花が中心の紹介を続けていたような気がする。これは、ドワーフが銀梅花と言われるように、花の白色が際立つ清楚な花で、それでいて、花の咲き方が派手であることも影響しているのかもしれない。ハーブの花の中では、私の好きな花の一つにもなっている。
マートルは実を乾燥させて肉料理などのスパイスとして利用されている。これは、マートルをハーブとして掲載しているいろいろなサイトでも書かれていることである。
ところが、不思議なことに今まで、どこのスーパーでもあるいはデパートの食品売り場でもマートルの乾燥果実をスパイスとして売っているところを見たことがない。
海外の資料でレシピなどを見ると、確かにそれなりにスパイスとして利用していることが分かる。しかしスパイスとしてこれを手にいれるのは容易ではない。なぜ、日本ではそんなに人気がないのかが分からない。
乾燥したものを挽き卸してみるとなかなか凜とした穏やかな香りがして清涼感がある。味は、皮の部分はほんのりと甘みがあるが、種は逆に僅かながら苦味とそして辛味がある。使いやすいスパイスになるのではないだろうかと考えられる。
やっぱりもっと強烈な個性を持たないと、日本ではスパイスとしては受け入れられないということだろうか。
このマートルのもう一つの利用部位が葉である。乾燥した実と同じような香りがある。
一般的にはレモンマートルといわれるものがハーブティとして利用されている。
コモンマートルの葉を乾燥させ、これを細かくしたあとに熱湯に入れると、ごく薄い緑色のティになる。香りは極々淡く、味はまろやかなものができる。(生葉を使って見たところ、色は変わらないのだが、香りが乾燥葉に比べて僅かに強いためハーブティを飲んでいるという感じがする。また、味にも若干の苦味が出る。)
写真左上は、今日現在のマートル。
写真右は、乾燥したマートルの実。
写真左下は、種で、一つの実に8個入っている。大きさは長さ3mm、幅2mm、厚さ1mm程度である。
その2
2012.7.30
さて、今回は、表題の通り「マートル」である。
左の写真は、今年7月6日に撮影したものである。
通常の、というよりも、一般的に「マートル」と言われているもので、日本名は「銀梅花」である。
この植物は日本の風土に合うのか、我が家の庭ではかなり大きく成長して、毎年、花をつけている。
また、その横にある「ドワーフ・マートル」も、普通のマートルに負けないぐらいの高さに伸びている。まあ、葉の大きさが普通のものの4分の1程度だから、「ドワーフ」という名称がついたのだろう。もちろん、ドワーフの花は少し小さいが普通のドワーフとまったく同じような花が咲くのである。
このマートルについてはもう何回かこのトピックスの中で紹介してきているので、改めて詳細の説明はしない。
ところで、今度は右の写真を見てもらいたい。
これは、4月23日にブログで紹介した「レモンマートル」の花である。
「衝動買い」で手に入れたオーストラリアのハーブである。
香りはまさに「レモン」の香りなのであるが、他のハーブと比較してみると「レモングラス」の香りに酷似していることがわかる。ただ、もう少し、香りを強くした感じである。
このレモンマートルに花が咲いているのに気がつたのが、7月11日である。
購入した時からつぼみの様なものがあったが、それが咲いたものであった。
花の形状はそれなりに似てはいるものの、レモンマートルのほうが蕊が長く花は小柄であった。
特徴のもう一つは、普通のマートルが花が咲いてから散るまでせいぜい二日程で、加えて、すべての花が咲いてから散るまで10日程度の短い期間である。
一方、レモンマートルの花の命は数日程度あり、普通のマートルの約2倍、花期は咲き始めてか3週間を超え、これも2倍以上となっている。
ところで、6月14日から20日までの1週間、オーストラリアのシドニーに行く機会があった。
6月18日になって仕事も一段落したので街中に出て、いろいろなショップに入った。もちろんお土産屋的なとこにも立ち寄ったわけだ。
その中でシドニー・コーヴと呼ばれているシドニー小湾の対岸にオペラハウスを見ることができる小高い丘の上にあるお土産屋に入った。
Tシャツを買い、店をぐるっと回るとショウウインドウのところに石鹸の箱があるのに気が付いた。
それがこの右の写真のものである。
何気なしに見ると「レモンマートルソープ」とある。
「あれ?」と思って手に取ってみるとレモンの香りがする。
この時「あれ?」っと思ったのは、どこかで聞いた名前だったからで、すぐに4月に購入したレモンマートルのことを思い出したわけだ。
とりあえずこの石鹸を2個買い自分へのお土産にしたのである。
シドニーから戻ってきた後はそれなりに忙しい日が続いたので、すっかり「レモンマートルソープ」のことは忘れていた。
しかし、レモンマートルの開花をきっかけに『そういえばレモンマートルの石鹸はどうしたかな?』と思い、探し出してさっそく使ってみた。
その日は暑い日だったので、シャワーを浴びて、レモンマートルの石鹸で体を洗ったわけだが、かなり強いレモンの香りがする。
石鹸を良く洗い流した後でもその香りは十分残った。
シトラールのさわやかな香りなので、夏に使う石鹸としては最高である。
ただ残念なのは、買ってきた石鹸はたった2個で、これだと、毎日シャワーを浴びると夏が終わる前に全部使い切ってしまうことだ。
その3
2014.6.19
今年もマートルが咲き始めた。
開花は今朝、つまり6月19日である。
開花状況と言えば、全部で5輪だけであるが、これから300近くの花をつけることになる。
取り敢えず、集中して咲いていたマートルの頭頂部の3輪である。
花の後ろに、大きく膨らんだ蕾が二つ見えるが、これもいずれ咲くことになる。
もう少し大きな画像で見ると、こんな感じである。
「銀梅花」ということで和名が付いているが、蕊の長さが超気になって、その後ろに隠れるようにしてある花弁が梅の花の形をしているなど想像もできないほどである。
開花日はとみると、最初に書いたように、今年は6月19日であったが、過去の状況は以下の通りである。
開花が最も早い年と最も遅い年との差が1か月以上あるというのも面白いのだが、1999年ってそんなに寒かったけ?と思うほどである。
ちなみに、上のグラフにあるように記録が残っている過去10年分の平均開花日は6月27日ということになる。
そして、ここ何年かの中では最も早い開花日となった。
その4
2015.4.5
アクセス状況を見た。
偶然確認したのだが、普段よりアクセス数が多いのに気が付いた。
だいたいの感触からマートルにアクセスが集中していることが分かった。
そこで、もうしばらく様子を見ることにして、午後2時過ぎに再度確認すると、この5時間半ぐらいの間で470件程度のアクセスがあることが分かった。
この10日間の1日平均アクセス数が521件だから、今日のアクセス数は、それに比べれば異常に多いということがわかる。
そこで今朝の8時39分から午後2時3分までのアクセス数のうち、ハーブの種類別のアクセスがわかる375件について集計をしてみた。
その結果が次の表である。
当初の予想通りマートルへのアクセスが圧倒的に多い。
マートルだけで全アクセスの4割程度を占めている。
もしかしたら、本日早朝にテレビか何かでマートルを特集したのだろうか。
時期的には、これは過去の集計で分かったことなのだが、この時期にアクセスが多いのは以下のハーブである。
ローズマリー
レモングラス
ミント
ルバーブ
マートル
レモンバーム
ユーカリ
等が、上位に入っている。
毎回、マートルは上位に入っているのだが、今回のように4割を占めるほどアクセスが集中したことはない。
そこでこの表をわかりやすくグラフ化してみた。
簡単に言えば、毎年この時期にアクセスが多いものは大体同じハーブであるが、時として特定のハーブにアクセスが集中してしまうこともあるということだろう。
そこで、このマートルに対するアクセス件数171件について、記録が残っている時間帯別のアクセス件数を見ると以下の通りとなっている。
単純にみれば8時台が最も多く、以下、時間が経つごとにアクセス数が減少している。
ただし、この8時台のアクセスというのは8時39分から8時59分までの20分間だけなので、件数を1時間に引き直してみれば、8時台のアクセス件数は230件程度となる。
まあ、これは多すぎるとしても、それなりにアクセスがあったことは事実である。
マートルは6月に花をつけるフトモモ科の小低木である。
花の形状から「銀梅花」という和名を持っている。
確かに美しい花ではあるが、花は2〜3日しか持たない。
最近は、花を楽しむのと同時に、秋の終わりに収穫ができる果実を、焼酎やバカルディなどに漬けてマートル酒も作っている。
このお酒は、単独で飲むよりは他のリキュールなどと合わせてカクテル的に飲むと色も味も香りも楽しめるものである。
我が家のマートルは、普通のものとドワーフがそれぞれ1本ずつあるのだが、昨年末に、いずれもバッサリと剪定してしまった。
今年は、残った枝に既に新芽が出てきているのだが、どの程度花が咲くのかちょっと心配なところである。
その5
2021.7.22
毎年、梅雨入りの頃に咲く花がある。
それが、マートル(和名ギンバイカ:銀梅花)である。
当初、鉢植えのものを手に入れたのだが、次第に樹高が高くなり、鉢の中で根詰まりを起こして葉が次々に落ちる状況になったので思い切って庭に移植したわけだ。
その結果、樹高は2m程度まで大きくなり、居間の前を覆ってしまうので、毎年、1m程度の高さになる様に剪定している。
梅雨の時期に咲く花なので、この花が咲くと梅雨時の蒸し暑さを和らげてくれる清涼感のある花である。
花もさることながら、蕾も白くて丸いすっきりしたものである。
和名はギンバイカ=銀梅花である。
葉は独特の香りを持っていてハーブとして利用でき、肉料理などに使う。
剪定していると茎や葉などからの香りが立ち、この香りを楽しむこともできる。
しいて言えば、柑橘系+木の香りといったところだ。
横から見るとこんな感じである。
真ん中の尖ってスーッと伸びているのが雌蕊であろう。
花の直径は・・・これは蕊が開ききったところの大きさなのだが4cm程度である。
従って花びらだけというともう少し小さくなる。
正面から見ると・・・
花は咲いてから2日程度で蕊が落ちてしまう。
次から次と咲くので、全体の花の期間としては2週間程度である。
我が家には、マートルがこのほかに2本ある。
1本はドワーフマートルで、花の姿形は一緒なのだが、樹高もせいぜい1m程度、葉も花も小さい。
もう1本はレモンマートルで、これは鉢植えで育てている。
---ドワーフマートル---
上で説明したマートルの最後の1輪が咲き終わるのを待って、今度はドワーフマートルが開花した。
全く普通のマートルと同じ花である。
このドワーフマートルは手に入れてから沢山咲くことはなく、毎年、大体、2〜3輪しか咲いたことがなかった。
ドワーフということもあって、また、剪定を入れていることもあって樹高は1mに満たない。
このドワーフマートルに今年は異変が生じた。
蕾を30以上持っているのだ。
これだけ蕾を持つのは初めてだし、今朝現在では10輪程度咲いている。
これは、横から見たところである。
名前にドワーフが付くので樹高が低いのは当たり前なのだが・・・・
上の写真ではわからないのだが、花も小さい。
定規を当てた比較で確認すると
ということで、この写真の花の比較では、普通のマートルが約33mm、ドワーフは約20mmということになる。
普通のマートルに比べれば大体3分の2程度の大きさとなる。
が、実際には普通のマートルの花の直径は40mm程度あるので、半分の大ききさということになるだろう。
葉はどうか?というと
マートルの葉が40mmあるのに対して、ドワーフは20mm程度ということで、約半分の大きさとなる。
ということは、樹高も花も葉も、殆どにおいてドワーフは普通のマートルの2分の1程度ということになる。
「dwarf」は英和辞典では「こびと、一寸法師」という意味のほかに、「[動植物名の前について]特別に小さい〜」という意味が併記されている。 研究社の辞書では a dwarf rose を例として挙げ、「矮(わい)性のバラ」としている。
---レモンマートル---
室内で育てていたレモンマートルが開花した。
マートルについては・・・、
普通(?)のマートルと「ドワーフマートル」ということで、矮性のマートルの花を上で取り上げてみた。
で、今回は一気に咲き始めた「レモンマートル」ということである。
自分は、この3種のマートルを「マートル三兄弟」と勝手に呼んでいる。
モコモコに咲いているように見えるのだが、傍で見るとかなり美しい。
他のマートルと同様に雄蕊がたくさんあって、それが長く伸びているところは同じである。
じゃあ、違うところは?ってことなのだが、それは二つ。
@雄蕊は沢山あるのだが雌蕊辺りに少ないので雌蕊がはっきり見えること
A他のマートルは純白と言えるほど白かったが、レモンはやや、黄味を帯びていること
であろう。
更にもう一つ、大きな違いがあって、それは他のマートルの様な大きな実を作らないことである。
もしかしたらこれが一番大きな違いかもしれないのだが、花に限って言えば上記の二つが違いということになる。
なお、この「実」に関して言えば、実自体は不稔性らしくて粒々が沢山できるので植えてみたりしたのだが、そこから芽が出たことはなかった。
増やす方法などを調べると、挿し木がお勧めらしい。
さて、単独の花を正面から見るとこんな感じである。
咲き始めの花からは、ほんの微かなのだがすっきりとした甘い香りが漂ってくる。
とても良い香りでしつこさがない。
もちろんレモンマートルという名前が付いているので「葉」には強いレモンの香りがある。
そのままでは香りがないのだが、葉を折ったりあるいは指で「クチュクチュ」するとレモンの香りが漂う。
レモンの香り成分である「シトラール」をレモンやレモングラスよりも含む植物で、「レモンよりレモン」と呼ばれる所以である。
最後は、横顔・・・
本当はこの季節であれば、庭に出して太陽をバンバン当てれば良いのだが、出す時期が難しく、ヘタに出すと葉が日焼けしてボロボロ落ちてしまう。
花が終わったら、外に出そうと思っているのだが、取り敢えずは、日陰でのデビューとなりそうだ。
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