写真 | 花 | 葉(全草) | 苗 |
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学名等 | [学名]Cymbopogon citratus Stapf. | [英名]Lemongrass | [和名]レモンガヤ |
特 徴 | 姿形は、ススキにそっくりですが、全草にレモンの香がする、インド原産で東南アジアに広く分布するイネ科オガルカヤ属の一種で、熱帯地方で栽培されている多年草です。草丈は1.5メートル程度。 | ||
利用部 | ・葉 | ||
育て方 |
・熱帯地方原産なので高温多湿と光を好みます。したがって晩秋から春までは室内に取り込んでの栽培となります。 ・苗から育てますが、露地や畑に植え付けるのは5月の連休後。 ・春に植え付けたものは秋には大きな株になりますので、葉を根元から15cmほど上から刈り込みそのまま根を大きな鉢に入れて、室内の暖かい場所で日当たりの良いところにおいておくと、越冬させることができます。用土は赤玉7に対してピートモス3の割合でよく混ぜたものを使います。 ・春先に再び畑に植えるときに株分けすると秋には大きな株になります。 ・栽培の条件は、日当たりが良く肥沃な土地でしたら何処でも良く育ちます。 | ||
利用法 | ・ハーブティーがその最も一般的で多い利用法ですが、カレーなどや魚・肉料理の香り付けにも使います。食用以外では、浴用や染色にも利用します。 | ||
Recipe | ・レモングラスのハーブティー・トムヤンクン | ||
収 穫 | ・夏以降はいつでも収穫できます。大量に収穫できるのは、鉢上げする前。 ・収穫量は5株もあれば、一抱えほどの束になりますので、これを良く洗い、暗い場所で良く乾燥させます。我が家では、一握りずつ束にして、アルミの物置の中につるして乾燥させます。 この方法で乾燥させると、緑の色が消えずにきれいに乾燥します。もちろん保存も、暗い場所ということになります。 | ||
追 記 | その1 2000年9月9日 左の写真は現在畑で成長しているレモングラスである。 春先は越冬したばかりでヒョロヒョロの姿だったが、完熟牛糞等の肥料をすき込んだ畑に植え、4ヶ月目の姿である。今日目測したところでは草丈は1.5メーターとなっていて、写真を撮るのにカメラを持った手を背伸びをした頭上においての撮影となった。 しかし、時期的にはあと1ヶ月程度で収穫をしなければならない。 それ以上遅れてしまうと、葉に傷が入り一部茶色くかれてしまうものも出てくるため、まだ緑の葉をしっかりと伸ばしている最中が収穫の時期でもある。 右の写真は、昨年の収穫時のものである。 根元から10cmをのこし収穫したレモングラスは、塵を良く洗い落とすため、流水の中で丁寧に一本一本洗っておく。これを新聞紙等の上において水分を取る。 水分がなくなったところで、10本くらいずつ束ねて乾燥させることとなる。 乾燥場所は、暗い所でかつ風通しが良いところが葉の色が落ちなくて早く乾いて良いので、大体はアルミの物置の中となる。物置の内部に紐を張り、そこにクリップで1束ずつ吊るしていくのである。この物置はいつも良く乾燥しており、また、昼間はある程度高い温度が確保できるのでペストの場所ということになる。 我が家でのレモングラスの利用法となると、現在一番多く利用しているのが、このレモングラスティと言うことになる。 夏は良く冷やして氷を入れてアイスレングラスティ、冬はそのままホットのティとなる。 今日飲んだものは、昨年収穫したものだが、ティポットに合わせて小さくキッチン鋏で切り分ける(保存はいつもかなり長い丈のまま保存してあり、利用するときは適当な長さに切るようにしている。)ときに、レモンのような芳香が漂うのである。 もちろん、熱湯を注いだポットの中では、葉に緑が戻るとともに、香がパッと広がるのである。 レモングラスは今年は3株植えてあるのだが、やはり畑に植えてあるものが成長が良く、自宅の玄関で鉢植えとなっているものは、成長もいまいちで株も大きくなっていない。 栽培条件は日当たり良好、水はけ良好かつ肥沃な場所・・・となっているのだが、玄関は日当たり半分、水はけ良好、やや痩せた土地ということで、栽培条件を3分の2しか満足していないことになる。ただ、不思議なことに、この玄関のものはそのままの状況で越冬し、枯れることがないのである。 その2 2007年8月12日 先週、このコーナーで8月の畑の話をした。今回はその話の続きということになる。 その中で、レモングラスについては以下の記述であった。 「レモングラスは、越冬組みである。 収穫するのには十分な大きさである。これは8月3日にとりあえず2本収穫してきてた。根元からぽっきりと切り取ってきて、そのうち1本の根元から15センチ位を水栽培しているところである。残りの1本と8分目をその日のうちにティにしてみた。ティは2種類作ってみた。1本丸々をある程度細かく切りこれに600ccの湯を注いで作ったレモングラス単独のティ、もう一つは8分目のレモングラスとペパーミントをやはり細かく切って同量の湯を注いだものとである。どちらも冷たく冷やしてから飲んだわけであるがそれなりに美味しいティとなったわけだ。ただ、この時期はやはりミントの爽やかさがよく、評判としてはペッパーミントと混ぜたほうが美味しいということであった。」 今回はこのレモングラスの続きである。 このレモングラス、現在株数は約100までに増えている。越冬してひょろりと伸びた数本の株から、成長過程でどんどん増殖して今の100株程度までの規模となった訳だ。 毎年、この繰り返しで、秋を感じる頃に根元から刈り取り、流水で塵を洗い流した後冷暗所に乾燥のため吊るすのである。これは翌年に新しいレモングラスの新鮮な葉が使えるころまでには無くなってしまう。 今年も既に新しい新鮮な葉が使える状況になって来た。これは先週紹介しているので省略するが、その時に水栽培を目指して根元部分を水に差したものがあった。 実は、2002年から2003年にかけて、水栽培実験は既に室内での越冬用ということで成功している訳だが、今回は真夏の発根実験である。 右下の写真は今日(8月12日)現在のものである。当初、発根までに要した日数はわずか5日である。後はどんどん伸びて本数も気が付いた時には5本となっていた。 レモングラスの根を見るのは、秋の収穫時が多い。収穫するものは根元から根を切って収穫するのであるのだが、翌年のために室内で越冬させるものについては、根をつけたまま掘り起こし、鉢に植え替えるのである。根元直下のものはそれなりにしっかりしている根であるが、その下にある根はごく細くそれでいて硬くて丈夫な長い根である。 で、写真の根はそれなりに太くてそれでしっかりとしている根で、まだ細かい根が出始めたばかりの状態である。この太い根を調べていて気が付いたことがある。 強くてしっかりした根が生えてきた結果、伸びてきた根がレモングラスの茎を持ち上げているということである。これは、レモングラスの茎を大きさにあったグラスに挿したままであったのだが、気が付くと、バランスが悪い状況となっていたことから気がついたのである。 ?、と思いつつ調べてみたところ、根が茎を2センチメートル以上押し上げていてこんな状況となっていた訳だ。もちろんこのバランスの悪さのもうひとつの原因は茎の中心から葉が伸び始めたからでもある。 水に挿したときに、全体の長さを測っていないので茎が伸びた長さは正確には分からないのであるが、段階的に成長している部分がある。この部分を計ってみると、一番大きく伸びている茎の真ん中の葉の部分先頭までが27cm、その上を覆う茎の部分が17cmとなっている。つまり、葉の部分だけ見ても10cmは伸びたことになる。 これは何れ鉢に植え替え、十分に水遣りをすればそのまま成長し続け、更に越冬出来るのではないかと考えている。 ということは、秋の終わりに霜と競争をしながら慌てて株分けをしつつ鉢に植え付け、根が付いたかどうかを心配することも無くなる。 今年は、とりあえず10株を目標に、今日から「水栽培→鉢への移植→水の管理→成長→越冬」、というパターンを作り上げ来年に備えたいと考えている。 その3 2010年1月31日 真冬にフレッシュハーブティを飲むのはなかなか難しい。。 しかし、今年は、このレモングラスティを、たっぷりと味わうことができるのである。 以前から、拙ホームページでは、レモングラスの越冬方式を書いてきていた。 1999年3月20日の記事では ・関東地方でも、冬を越さないハープがある。そのうちの一つが写真のレモングラスである。 ・昨年10月に地上から15cm程度をのこして、刈り取り(収穫し)、そのまま、大きな鉢に入れ、自宅の朝日が良く当たる玄関で越冬させたのが、このレモングラスだ。 として、実際に地上15センチでカットされたレモングラスの写真を載せている。 更に2006年1月10日にも越冬風景として同様の写真を載せているのである。 が、しかしである。 わがホームページ以外にも、レモングラスの越冬方法を載せているサイトは多くあるが、殆ど同様の越冬方法を説いている。 我が家では、何故この方法をとったかというと、@水遣りが大変なこと、Aずっーと猫2匹を室内で飼っていた関係で、葉を長くしておくと猫の食害にあい管理が難しいことからの対応であった。 ところが、猫がいなくなって、水遣りもこまめに出来るようになってくると葉をカットしないで越冬できないものかと考え始めた。昨年は地上部を50cmほど残して越冬を成功させ、今年は全くカットせずに越冬中である。 その結果が、今回のハーブティである。 レモングラスを鉢上げしたあと、しっかりと水遣りをし、家中で一番日当たりの良いところに鉢を置く。 太陽の光が充分当たった日の翌日は必ずたっぷりの水を与える。ここで水を与えないと、葉を丸めてしまいて葉からの水分の蒸発を防ごうとして先端から茶変させてしまうことになる。 この日当たり場所とタップリの水が、葉をそのままにした越冬のコツである。 もっとも、養分が充分に吸収出来ないでない鉢に上げてあるので、葉先が若干なりとも茶変してくるのは、今の時点ではどうしようもない。見栄えが悪いと思うのならな先端だけを切ればいい。そんなことを繰り返しながら今年は1月末の時点まで元気に越冬させることができている。 葉も豊富にあるし、株の中心部からは細いながらも新しい芽が伸びだして来ている。 という状況のなかで、今日は少しゆっくりしたくて、レモングラスの葉を幾本か切って、それでハーブティを作ってみた。 レモングラスティに関して言えば、ドライよりフレッシュの方が数段美味いし、香りも良いのである。。 多分、このまま、レモングラスを利用しつつ越冬させ、移植の時期になったら畑に植えることになるだろう。 今年も有り余るぐらいにレモングラスを収穫できそうだ。 その4 2019年11月20日 畑に植えていたレモングラスは冬の寒さに耐えきれず、今年は春に芽吹かなかった。 一方、庭に移植しておいたレモングラスは、栄養不足からかやや小ぶりながらもそれなりに成長してくれた。 左の写真が、庭のレモングラスである。 春を迎えて、寒さ除けに覆っておいた厚手のビニールを取り除き葉が伸び始めたところで、冬を越しきれなかった株(茎)を取り除き、あとは適宜肥料を追加などして育てたものだ。 根元に近い部分の茎をカレーに入れると良いと言われているのだが、カレーを作るときにはどうしてもハバネロやジョロキアの「激辛」を求めてしまうので、今年も今の時点までカレーには使っていない。 そろそろ試す必要アリとは思っている。 しかし、今の時期は、来年に向けてのハーブの対応をしなければならない時期でもある。 レモングラスも、当然、その準備をする必要がある。 普段であれば、上記の通り、レモングラスの葉を切り揃え、それらをすっぽり覆う厚手のビニール袋をかけて、あとは、来春まで待てばよいわけである。 しかし、それでは、栄養の足りない庭で連作を強いることになり、ちょっと可哀想である。 そこで、今年は久しぶりに水栽培で越冬させて、来年の5月下旬ころに、再び、庭に移植し、あるいは、畑にも2株程度植えることを考えてみた。 右の写真は、根元から数茎採取して、枯れた部分や土を流水で洗い落とし、更に葉の上の部分を切り取ってガラス瓶に挿したものである。 これが10月30日のことである。 そして、期待していた通り新しい根が伸び始めてきた。 この根の撮影は11月10日である。 つまり、水栽培を開始してからわずか10日でこれだけ根が伸びてくるということになる。 レモングラスの水栽培は、記録を見る限りでは2002年と2007年に行っているのだが、いずれも成功したようだ。 今回も栽培成功ということになりそうなのだが、今現在5株程度の水栽培なので、あと5株程度追加したいと考えている。 勿論、余裕があったらなのだが、通常の越冬方法である鉢に移しての栽培も試みたいと思う。 これは管理が楽で、鉢に移したレモングラスを、北風が直接当たらない、かつ、霜のあたらない南側の日当たりの良い場所に設置し適宜水遣りをすればよい。 この方法で行えば、ほぼ、100%の確率で越冬が可能である(ただし、関東以南。)。 ところで、レモングラスは、1茎を栄養たっぷりに栽培すると、秋には100以上の茎を持つ大株に成長してしまう。 そうすると、水栽培と鉢栽培で大量に越冬させて、来年はそんな沢山の苗を畑などに移植して、秋には超大量の収穫って、いったいどうするの?っていう疑問がわいてくるのだが・・・ m(__)m その5 2022年7月3日 庭のレモングラスがやっと少量の収穫ができる程度に成長した。 ということであれば、早速、レモングラスティを作らざる得ない。 つくば市は今日も摂氏35度の高温・酷暑予報が出ている。 まだ大株になっていないので葉自体も細く短い。 それを数本摘み取って、流水で塵を流し、長さを揃えて切ってみた。 大体25cm程度に切って3束・・・20本弱の量である。 そしてこのままではハーブ用のガラスのティポットの濾し器に入らない。 これを細かくキッチン鋏で切り分けた。 全体の大きさは 大体2cm程度とした。 まあ、これは好みなので濾し器に入る大きさであればもう少し大きくても、また小さくても問題はない。 そして短く切ったものを濾し器に入れてみた。 実は、量はかなり適当である。 まあ、この程度で良いだろう、と勝手に決め込んでいて、従って量も細かく計っていない。 そこまで厳密に計って作るものではない。 ”適当”がベストのハーブティである。 m(__)m で、これをポットにセットしたうえで、沸騰していない熱湯を注ぐ。 そして待つこと「5分」 ・・・これもかなり適当な待ち時間である・・・ 抽出中のポットを横から見るとこんな感じである。 熱湯にもかかわらず、レモングラスの緑は変色しない。 そして香りが立ち込めてくる。 ポットの湯に色が出たところで試飲。 ティカップに入っているレモングラスティの色は透明な薄黄色だが、実際はもう少し緑っぽい。 飲んでみるとレモンの香りもそれなりにするのだが、レモングラスの独特の香りも強い。 しかし、これはこの暑い時期に熱いまま飲むわけにはいかない。 いや、それじゃあもったいない。 ということで、味と香りを楽しんだ後、残ったティはガラス瓶に詰めて冷蔵庫に・・・。 夕食時には冷え冷えのレモングラスティを楽しもうと思う。 |