ワンダーシビック

ドアロック修理

少し前からドアを閉めるときに金属音がするようになってしまいました。
ドアロックとストライカーの当る音です。

そのまま使っていたのですが、「ガキン!」。と、大きな打撃音と共にドアが閉まらなくなってしまいました。
ドアロックのカムが動かなくなっていたので、指で動かしてドアを閉めると、今度は取っ手を引いてもドアが簡単に開きません。

と、いうことで分解してみます。


取外したドアロックです。

カムを被っているプラ部分が欠けて無くなり金属部分が剥き出しになっています。
剥き出しになったカムとストライカーが直に当って消音できずに金属音が出ていたのでした。


ドアロックは分解不可になっています。

部品はメーカーにはもうありませんでした。
ですので、なんとか修理をしなければなりません。

ハンドグラインダーでカシメを削って外し、カムを取り出してみました。

黒い樹脂のカバーが割れています。


赤丸の部分も割れてしまっています。

スプリングの効きが悪くなりカムの戻り不良を起こし、さらにカムの破片が可動部に引っ掛かり動きが悪くなっていました。

以前から動きが悪く、潤滑スプレー等を注したりしましたが、樹脂パーツにはあまり良くなかったかもしれません。


取り出したカムのカバーの破片とカムを戻す部品です。

ネジ止め、溶着、接着、何れも強度的に修理は難しそうです。
カム戻しの厚さは5mm。


いろいろ考えて、手持ちの材料の中から4mm厚のアルミ板を選び、自作する事にしました。

ボール盤、金ノコ、ヤスリを使い削り出しました。

細かい仕上げが残っていますが同じ形にできました。

カムの黒いカバーを外してしまうとロックが機能しませんので、カムの一部分を少々削って使います。


組み込んでみました。

元の部品と同じように動作します。
足りない厚みは1mm厚のワッシャーを入れました。

ヤスリの下の銀色の粉は削り出したアルミ板の切粉です。


ドアロックを元通り組み立てます。

カムの樹脂カバーを外してしまったのでドアを閉める時に金属音はしますが、問題無く動作する事を確認、修理完了です。


RCカーでの経験ですが、ナイロンパーツは「煮込む」と水分補給できて強度に粘りが出ます。
車の部品も一度試してみたいです。

メーカーでの欠品も多くなり、樹脂でできた中古パーツもあてにはできません。
無いものは作るで頑張っていますが、さて、どこまでできますか・・・。



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