益子2008--第2弾
4月27日に今年の益子陶器市を紹介した。 さて、今回は全部で17種類の魚型箸置きを手に入れることができた。 これらを大分類で分ければ8種類ということになる。 極彩色のもの、単純化したもの、デフォルメしたもの等々である。 左の写真を見てもらいたい。 先頭のものは見事に魚型となっていて、鱗の1枚1枚まで丁寧に描いてある。が、この箸置きをみて魚種や魚名を言い当てるのは難しいのである。この種類はもう一つ色違いであって、これは益子伝統色の黒と茶が見事に映えた一品であった。 真中のものは、魚型に整形した後、指で上から押して箸置きのすわりを良くするとともに、箸をおいたときに左右に動かないようにしたものであろう。このグループのものは全部で5種類あって、それぞれに作者の工夫が見られるものである。色も落ち着いていて、実用向きでかつ収集家にはたまらないものである。 下のものは、魚を単純化した造形で、このグループは3種類ある。作り方は、生地に線模様を付してから型を抜き、それぞれに合わせて押し跡などを付け、色違いの上薬をかけて焼いたと想像できる。今回は青緑、緑、ブルーの3種を手に入れた。多分、今後はこのグループのものが多く出てきそうである。 さて、問題は、右の写真である。 一つには「魚型」の箸置きではないということである。ところが、過去の収集品を見ると魚の形の絵があっても集めているわけだ。で、もう一つの問題は。この中に書かれている絵が「魚」かどうかということである。上の絵は小さくて右を向いた絵で、下は大きくて左を向いている。買うときにかなり迷ったのであるが、これは多分、箸置きの原型を作り上げた時点で、魚型の2種類の押し型で型押しし白い上薬を掛けたということであろうとかってに想像して「魚」と認定したのである。。今後は、押し型の大小を使い分け、方向などもいくつかのパターンで出てくると面白いものになりそうである。ただし、今回はこのパターン1種類しかなかったので次回に期待したいと思っている。 ということで、今週は魚型の箸置きを特集したが、今回の物を入れて、益子焼の魚型の箸置きは89個となった。 箸置きのページはいずれ更新しようと思っているので興味があればここをみてもらいたい。 |