日高〜紋別〜苫小牧〜登別


日高

 日高は暑く、日中は、あちこちの店に入りながら過ごした。
 この道の駅「樹海ロード日高」は、帯広から日勝峠を越え札幌まで続く274号線と、 旭川・富良野を通って紋別までつづく237号線の交わるところにある。したがって交通量もかなり多く、 日中は、ちょうど良いオアシスとなる。駐車場はかなり広い。郵便局の前に車を止め 車中泊の体制を整える。コンビニで弁当と水、道の駅の売店(営業時間は午後8時頃まで。)で、 で冷たいサッポロビールの缶を買い、弁当とともに呑む。
 午後7時を過ぎている。昼間の暑さが嘘のように涼しい。車の室外温度計を見ると14度である。 この気候は、じつによい。車の窓を開け放たなくとも、十分に眠れる温度である。 日記を付け終わった頃には、ビールの酔いも回り、就寝。午後9時頃か?

苫小牧まで

 午前4時40分起床。辺りは明るく、昨夜は、久しぶりに寝袋が役立った。今回持ってきている 寝袋は、いわゆる封筒タイプで、チャックを全部外すと、正方形の掛け布団の形態となる。真冬とか のよほど寒いときでなければ、この布団形がもっとも使用しやすく、チョットずらせば、温度調整 (単に足を出して眠るだけだが)がきき、至極便利なモノである。これが一丁あれば、関東地方での 厳寒期、釣りなどにいっても、車中にアルミ蒸着マットをひき、この寝袋にくるまって寝ると、 実に暖かく、今までは寒さを感じたことがない。
 話がそれたので、元に戻す。

 トイレで顔を洗い、歯を漱ぎ、いよいよ出発である。
 朝早すぎて、食事する当てがない。どっか途中でと思いつつ、取り敢えずは昨日買ったミネラルウォーターを呑みつつ、 午前6時00分出発。道は274号線から、237号線へと乗り替え、一路、門別を目指すことにした。
 本来なら、ここから札幌へいくのだが、札幌は人が多いのに加えて、この真夏の観光時期、なかなか 泊まるところを探すのが難しい。また、車中泊するのも恥ずかしい。
 そんな訳もあって、帰路のアクセスポイントである室蘭を目前にしながら、対応を考える。 やっばり「登別かのう?」と、突然訛り激しく自問してみる。もしも、登別が駄目だったら・・・ と思いつつも、今日の宿は登別と決めた。
いかにも北海道的な農家
 早朝の237号線は快適であった。途中、日高竜門といわれる奇岩・絶壁が連続するところを沙流川 を右に左に見ながら進む。その後も沙流川は紋別まで、ずっと道連れとなって続いていた。
 途中、気が向いて結構、写真を撮ったりしながら、また、いくつかの場所には、野菜の無人販売所 等あったので、採ったばかりジャガイモや南瓜など、手当たり次第買いまくったりしながらの 暢気なドライブとなった。
 沙流川の下流域の二風谷で足を止めた。アイヌ文化資料館があるのだ。ここには、アイヌの使っていた (今でも使っているのか?)いろいろな道具類が、展示されており、アイヌの風俗などもわかりやすく 解説してあった。時間的には30分くらいだろうか。
 結局、ゆっくりとした旅ではあったが、11時近くには、紋別を通過、235号線にはいって、 苫小牧へ。
 今日の最初の食事は、苫小牧となった。これは、北海道に着いた最初の日に入った、回転寿司屋「クリッパー」が 反対側の道路にあったので思わず飛び込んだ次第である。行きに食べたと同じ1700円。やっぱり美味い。
 

登別着(泊まり)

   苫小牧からは、まるで高速道路である。途中、蟹専門店やら、北海道の土産物専門店がいくつも並んである。 これらを適当に選びつつ、単なるひやかしで入ってみる。確かにみんな美味そうに見える。 蟹などは生きているのだ。ただ、ここまで来ると、さすがに、何かを買わねばならないと思う。
 従って、ひやかしとは言え、少しずつ土産物が増えていく。残念ながら、生ものは買えない。 家まで持たないからである。いや、単に、クール宅急便で送ればいいのだが、前回、北海道に 来たときに、釧路から毛蟹のでかいのを何匹か奮発して送ったことがある。ところが、旅行が 終わり家に辿り着いたときには、何も残っていなかった。従って、買って帰るのなら自分で持っていきたいのである。
 そんなことをしているうちに登別に着いた。ここから右に折れ、ぐい〜んと坂道を登り込めば、 登別温泉である。温泉街にある公共の駐車場に車を止め必死になって、携帯から電話をする。
 全部駄目である。いずれも満室となっている。『そんなに混むか〜?』と内心で 思いつつ、やむを得ず、再び、登別駅まで降りる。駅前広場は、駐車が出来そうである。 みると、駅に水道がある。これは丁度いい。今日は、ここで車中泊、決定!!。