箸置き−第3群



 この群は、写実的だが魚名が不明な箸置きのグループである。
 第2群との違いは具体的、かつ、写実的に作られているのだが、じゃあ〜、魚の名前は? と聞かれるとまったく見当がつかないものである。
 これは、魚の特徴を良く知っている作者が、それらを取りまとめて「魚」として新しく作り上げた作品ではないかと思う。


イメージ重量等感 想 等

縦:91mm
横:33mm

重量:41g
2006/5/入手
形態から考えて鮭ではないかと思われるが、特定できない。面白いことに口の切れ込みはその深さまで両側に続いており、この形は益子焼の中では唯一のもの。
益子焼[象嵌てん]にて購入。同店 先代の作。
購入価格:420円

縦:65mm
横:57mm

重量:55g
2005/11/入手
これは、多分、ハゼ的なものの変形か、アンコウなどの口デカ魚類の変形なのかもしてない。形から考えれば、スプーン置きとなるのだが、スプーン置きに箸をおいても問題が無い。そのためここに載せることにした。
形といい色といい、益子焼の絶品であることは間違いない。

縦:34mm
横:55mm

重量:22g
2005/11/入手
比較的わかりやすい形態であるが、これがまったく何の魚だかわからないのである。第2群のヒラメと同じ製法であるのだが、これはわからない。
ちなみに、顔に2つ穴が開いているが、左の穴は鼻の穴なのである。
益子焼 象嵌てん にて購入

縦:35mm
横:67mm

重量:26g
面白い顔をした魚である。ただ、全体から言うと「カワハギ」っぽい感じがするが、断定できない。尾びれが若干異なっている。

縦:31mm
横:62mm

重量:15g
多分「ふぐ」であろうとは推測できる。ただ、これも断定ができない。
いずれにしても、魚の向きが反対、つまり頭を右に持っていくという対応をしていないので、料理には詳しくないのではないだろうか。

縦:34mm
横:71mm

重量:28g
上から見ると、ハゼのようにも見える。
ただ、背鰭が異なるし、正面から見ると口を大きくあけているので、これはもしかしたらムツゴロウではないかとも考えられる。
ただしムツゴロウとした場合も背鰭が異なるのだが・・・。
2005年11月に益子で確認できたのは、これは『カジカ』ということである。この箸置きをおいてあるところに張り紙があり『カジカ』の旨の記載あり。

縦:33mm
横:68mm

重量:25g

縦:31mm
横:70mm
高:15o
重量:24g
2015年11月3日入手
このような魚はいっぱいいる。
昔に同様に「目」が良い、笑っているようだ。
※昔とは下に13〜14番目にある右向きの箸置き2種。
魚名を確定できないためこの区分に入れた。

縦:33mm
横:66mm
高:19o
重量:23g

縦:35mm
横:50mm

重量:26g
まったく不明。オニカサゴ?かもしれないが・・

縦:36mm
横:62mm

重量:35g
これも不明。
金額:525円(税込み)

縦:33mm
横:64mm

重量:23g
これは、ハゼ科の魚とは見当がつくが、魚名は不明。全体の作りからは「ムツゴロウ」の線あり。
なお、この箸置きの色は伝統的な益子色といってよいものであろう。

縦:23mm
横:47mm

重量:20g
2006/4/29購入
ハゼ科の魚とは見当がつくが、ここにある他の箸置きと同じ魚類。そのためこれも魚名は不明。
@340円

縦:21mm
横:47mm

重量:12g
この箸置きがコレクションの中では最軽量のものである。ちなみに縦4.3mm、横2.2mm、高さ1.7mmである。一連のハゼないしはムツゴロウを模したものと思われる。

縦:24mm
横:51mm

重量:17g
この2つのハシオキはまったく別々の店で手に入れたものである。上から見るとそれほどに手はいないが、並べて前から見ると幾つか共通点がある。
そのひとつが、他のハゼないしはムツゴロウグループに比べて「口」が実に小さく、ほんのわずか窪んだところにうわぐすりでの着色があること。
全体の大きさ形態が殆ど同じであること。
焼き方が酷似していることなどが上げられる。同じ窯の製品ではないかと考えられる。

縦:23mm
横:53mm

重量:16g

縦:47mm
横:83mm

重量:45g
これは、まったくわからず。ただし、体形及び背鰭に色がついているところから、ニザダイ科のミヤコテングという魚が考えられるが、箸置きでそんなマイナーなものを作るとも考えられない。

縦:54mm
横:57mm

重量:28g
これもあえて想像すれば、チョウチョウウオ科のロクセンヤッコダイに似ているというば似ているが。決め手がない。

縦:47mm
横:65mm

重量:36g
これもまったく不明である。模様が装飾のためと思われる。そのためなおさらわかりにくくしている。

縦:45mm
横:54mm

重量:35g
しいてあげればチョウチョウウオ科のゴマチョウチョウウオが似ているようだ。

縦:47mm
横:74mm

重量:24g
不明。目と口に特徴があって、実に面白い顔である。ただし、これでは魚名は推定できない。しいて言えば「ヒラメ」(左ヒラメに右カレイ)

縦:36mm
横:53mm

重量:24g
この2つは同じ作者によって作られたものであろう。ただし、型抜きで作ったものではなく、うろこの押し方やヒレのスジの付け方にそれぞれ工夫があり、手作りであることがわかる。
魚自体はフグ科の魚であろうと思われるが、笑っている顔がよい。

縦:36mm
横:54mm

重量:26g

縦:35mm
横:71mm
高:13o
重量:30g
2015年11月3日入手
直上の二つの箸置きに酷似している。特に二つ上のものとは向きを変えただけ!と言う感じである。作者は同一人物だろう。
実際には、うろこ部分の処理、尻鰭の追加など丁寧な作りとなっている。
ウマズラハギかと思ったが、うろこが大きすぎるし・・・。。

縦:34mm
横:69mm

重量:25g
まったく不明。

縦:33mm
横:69mm

重量:21g
まったく不明

縦:24mm
横:64mm

重量:15g
これは腹の丸い3つの渦で単純化したため魚名は不明。下のと同じハゼ科であると考えられる。

縦:19mm
横:57mm

重量:13g
魚の形はしているが、魚名特定は無理。ハゼ科の魚だとは思うのだが、決め手なし。

縦:24mm
横:73mm

重量:13g
全体の雰囲気は「鮭」。ただし、ちょっと痩せ過ぎの感がある。

縦:26mm
横:79mm

重量:26g
全体の雰囲気は「鮭」。直下の箸置きと形態が酷似していることから、型抜きで作り、うわぐすりで工夫をしたものかもしれない。

縦:26mm
横:80mm

重量:28g
不明。魚の形をしているが、魚名は特定できない。

縦:43mm
横:70mm

重量:23g
鯉?取敢えず魚の跳ねているところを捉えて箸置きをデザインしている。いろいろな魚に当てはまるので、このままでは、なんとも言えない。

縦:24mm
横:74mm

重量:22g
これも不明であるが、しいてあげれば「鮭」というところか。

縦:51mm
横:64mm
高:13o

重量:35g
2013年4月30日入手
240円
石鯛とも思える横縞と体型ではあるが、断言できない。

縦:25mm
横:64mm
高:19o

重量:38g
2013年4月30日入手
200円
購入した時は「魚」と思ったが、よく見るとそうでもなさそうだ。これは作者に聞かななければなんだかわからない。尾の形から魚としたが、魚だったら?だろう。

縦:17mm
横:52mm
高:8o

重量:5g
2015年11月1日入手
200円
これを発見した時点で「益子焼?」との疑念を持ったが、店の人に聞くと「益子焼ですよ。」っていうことで購入。
長い間益子焼の魚型箸置きを収集してきたが、これが最も衝撃的だった。
魚型とはいえ、「骨」を浮き上がらせる手法でしかもバックを黒、骨を白で表現した名品である。

縦:31mm
横:72mm
高:21o

重量:36g
2015年5月4日入手
若干デフォルメしてあるのだが、もしかしたら「鯉」ではないかと感じた。5月の益子陶器市なので鯉のぼりをイメージした作品があってもおかしくない。ただ、若干のデフォルメが気になる。

縦:39mm
横:75mm
高:37o
重量:39g
2015年5月4日入手
これも益子焼の色である。
かなり具体的に詳しく作り上げているのだが、魚名までには思いが及ばない。 魚種・魚名ともにこれから割り出すのは不可能。

縦:19mm
横:63mm
高:21o
重量:14g
2015年5月4日入手
全体的に見ると「ハゼ」とも考えられるのだが、メゴチとも考えられる。
したがって、今の時点ではこの名前不明に区分された箸置きの部類に入れることにした。

縦:26mm
横:66mm
高:25o
重量:16g
2015年5月4日入手
全体的に見ると「ハゼ」とも考えられるのだが、メゴチとも考えられる。
したがって、今の時点ではこの「抽象化」された箸置きの部類に区別することにした。

縦:25mm
横:86mm
重量:15g
2019年4月29日入手
スッキリした魚である。
海水魚だとは思われるのだが、作者のイメージで『魚ってこんな形だよなぁ』てな思いで作られ、表面だけにツヤツヤな釉を施したものであろう。

縦:32mm
横:95mm
重量:23g
2023年4月29日入手
しっかりとした造形である。
が、特徴がなく魚種、魚名の特定はできなかった。魚体の模様とかがあればかなり具体的に魚種などを確認出来たろうが、そこがちょっと残念。
@価格は330円であったが、1割引きで297円で入手。