この群は、外形と模様からほぼ具体的な魚の名前が推定できる箸置きである。 第1群との違いは外形である。具体性が整っているため、見ただけで魚とわかるし、模様が比較的忠実に記されているため魚名までがわかるものである。 多分、特徴ある魚が中心となるため、今後も魚の種類としてはそれほど増えないのではないかと考えている。 |
イメージ | 重量等 | 感 想 等 |
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縦:43mm 横:67mm 重量:29g | これは、外形から取敢えず「ヒラメ」と推測した。作り方は、ほぼ同じなのだが、けっして「型」で作ったわけではなく、ひとつひとつ手作りである。 下の方はうわぐすりが厚い分だけ重たくなっている。実際の色に近いのは上の茶色である。 これをヒラメとした理由は「口」である。これほど大きく口をあけているのはヒラメであろうと推測したわけである。なお、一般的にヒラメかカレイを見分ける方法は目の位置から「ひだりヒラメにみぎカレイ」ということである。 | |
縦:44mm 横:66mm 重量:30g | ||
縦:31mm 横:61mm 重量:26g | 2005/11/入手 これもカレイなのかヒラメなのか不明であるが、上2つと外形が類似していることから、ヒラメとした。 益子焼 象嵌てん にて購入。 現当主の作品。 購入価格:210円 | |
縦:32mm 横:63mm 重量:28g | 2006/5/入手 上出のものとまったく同じ形態であるが、背中の部分がかなり細くなっている。逆に言えば、こんなに縁側が多くついているヒラメっているのだろうか。 益子焼 象嵌てん にて購入。現当主の作品。 購入価格:210円 | |
縦:32mm 横:50mm 重量:26g | 2006/5/入手 ヒラメである。ヒラメが跳ねて躍動感がある。昨年秋、つまり2005年秋にはなかった作品で今年の新作ということになる。上のものと見比べて鑑賞してもらいたい。 益子焼 象嵌てん にて購入。現当主の作品。 購入価格:210円 | |
縦:46mm 横:61mm 重量:22g | これはカレイである。外形はかなりデフォルメしてあるのだが、だいたいの形と目の位置で「カレイ」とわかる。 この箸置きの面白いのは、困った顔をしているところである。ただし、実用的なものではなさそうである。 | |
縦:45mm 横:56mm 重量:21g | これもうえと同じものであるが、顔が怒っているのである。 いずれにしても、目の作りだけで、表情がこんなに替わってしまうという典型的な例で、できれば「笑ったもの」や「普通の顔」のものもあれば良かったのにな、と思うところである。 | |
縦:40mm 横:70mm 重量:26g | 烏賊の箸置きである。 頭の部分がひし形だったので当初は「たこ」か「烏賊」かで迷ったが、「イカ」とした。 頭のところの丸い渦巻きが何を表しているかは不明。 | |
縦:42mm 横:72mm 重量:32g | これも烏賊とした。 このほうが上のものより具体性があり、その外形的特徴からすぐに烏賊とわかった。ただし、これも頭にある渦巻き状の模様が何を意味するかは不明。 | |
縦:26mm 横:77mm 重量:21g | これはどう見ても「烏賊」である。ここまで実物に近く作られているのも珍しい。もちろんこれは益子焼であるが、笠間焼きの箸置きの具体的な作りに良く似ている。 うわぐすりも合えて白としているところが良い。 | |
縦:40mm 横:60mm 重量:21g | 2005/11/入手 これはここに載せるのをためらった一品である。というのも、蛸であることは間違いないのだが、頭に手ぬぐいで鉢巻をしていて、ちょっと格調が落ちてしまう、と思ったんである。でも良く考えたら、このホームページ自体、格調なんてもんはないから、かえってこんなのがあったほうが面白いだろうと、載せてしまった。 ちなみに、これは、蛸壺からムクッと頭を出したところか? | |
縦:53mm 横:46mm 重量:19g | 縦長になっているが、これは「まんぼう」。 かなり本物に近い作りで、益子焼の箸置きとしては面白い種類である。笠間焼きだと幾つかマンボウをテーマにしたものがあり、これは2つほど所有している。 | |
縦:35mm 横:58mm 重量:16g | これはヒラメである。 上から2番目で書いたとおりの分け方で「ヒラメ」とした。 写実性がありすぎて若干面白みに欠けるものではあるが、使い勝手は良い。 | |
縦:40mm 横:60mm 重量:21g | 2005/11/入手 これはカワハギである。顔の長さから、当初ウマズラハギではないかとも考えたが、釣りの難しさ、味等を考えて、作者はカワハギを擬したと想像できる。 ウマズラハギだと、もう少し顔が長いほうが面白い。 | |
縦:31mm 横:61mm 重量:17g | 2005/11/入手 フグとしか言いようがない。それも、いかったときのフグである。腹に水をたくさん吸い込み(吊り上げられた場合は空気を吸う)、身体を大きくして威嚇しているところである。 これは季節的には冬の鍋に添えたい箸置きである。 | |
縦:40mm 横:56mm 高:21mm 重量:25g | 2015/5/4入手 これはウナギである。 この箸置きを発見したときは「よくぞここまで」といった感激があった。うねうね形にすれば「蛇になるし、まさか、かば焼きというのもおかしい。やっぱりこの一回りさせた形しかないのだろう。秀逸。 | |
縦:35mm 横:94mm 重量:22g | 2019/4/29入手 淡水魚の箸置きは珍しい。これはヤマメであろう。体型から言えばアマゴでもおかしくはない。顔がびっくりしているように表現されているのがおもしろい。。 | |
縦:33mm 横:98mm 重量:20g | 2019/4/29入手 これは「アユ」であろう。姿、形、鰭の場所・大きさ、そしてえら脇の「黄色い斑点」で、鮎であると確定した。この箸置きは事実に丁寧に作られており、腹側の鱗模様、鰭の模様はしっかりと造形されている。魚型箸置きとしては秀逸である。 | |
縦:33mm 横:89mm 重量:20g | 2023/4/29入手 あえて、これは「ドンコ」とした。鰭の位置と大きさ、尾の形状、身体の模様を総合判断して「ドンコ」としたわけだ。 @330円であったが、1割引きで297円で入手。 |