相撲ぢゃや「いころ」での出来事

菊花賞ではオフミ参加者ことごとく打ち破れ、重い足取りで 京都競馬場を後にした。しかし、淀駅への距離は長かった。 お正月の神社の賽銭箱への道を思わせるような混雑振りである。 これほど混むとは夢にも思っていなかった。 やっぱり、G1開催というは特別なものなんだなあと肌で感じることができた。

2次会は6時から八坂神社の裏手の「いころ」というお店でやることになっていたのだがお店に着くととっくに6時を大きくオーバー!先に着いていた 谷川さんらも少々待ちくたびれたことでしょう。
それにしても、部屋の照明が暗い・・。まるで、みんなの心を映しているかのような 暗さである。

関東組の方々がホテルでのチェックアウトをすますためさらに遅れて 合流。7時からの開始となった。 競馬場ではなかなか、話ができなかったが座敷で移動もしやすいことから 競馬場よりお話をすることができた。 お話はあまりできなかったが大須賀さんと2ショット写真を撮った。 2次会でも正面に久賀卿・左前に日没先生・左にいしまるくん と競馬場の時とほぼ同じメンツが固まった。 久賀卿はお話好きで本当に聞いていておもしろかった。 おそらく、どこへ行っても話題に事欠かない人であろうと思った。 オフレコな話題も所々で花開き会も盛り上がってきた。

谷川さんとやっとお話ができた。谷川さんは ジーニアスがデビューしたときにグリーンチャンネルでレース を録画していただいて以来、御厚意にさせていただいている。
率直な感想、競馬場で見たときは「すこし想像と違うなあ」 と思っていたのだがそれはサングラスをされていたためで 実際話をしてみると、いやーいい人だった。 最後帰り際に2ショット写真を取ることができ大変な記念になった。 畑中さんは家に帰ってメールを読むまで、僕よりも年下だとは思わなかった 実に大人びている。やはり社会人になるとしっかり 見えるのだなあと思った。

会も佳境に入った頃やっと、よだ青年と話をすることができた・・。彼とは オフミで逢う前から内々の密約を交わしていた。後に 「ノーザンウェー号事件」と呼ばれるとは知らずに・・。


「ノーザンウェー号事件の真相」

8R終了あたりから単独スタンド席を離れパドックへと向かった。 それは、オフミ前の某日「よだ@きょーだいさん」 からいただいた一通のメールに始まる。

よだ@きょーだい:wrote
さて、実はお願いがあります。菊花賞のときにデジカメをもってこ られるということなのですが、もしよろしければ、ノーザンウェー の画像をとられたならば、それを譲ってもらえないかということな のです。

ML でも何度も書いていますように、ぼくは古川君の大ファンなの です。はじめて G1 に乗るときは、関東であっても遠征しようと思っ ていたのですが、なんど菊花賞にてノーザンウェーに乗るではない ですか。それでぜひとも雄姿を写真にでもおさめなければならない なと思うのですが、太田さんもデジカメをもってこられるというこ とを思い出しまして、あつかましくもお願いするわけです。

せっかく菊花賞を見に行くのだから出走馬を間近で見られる パドックへ行っておくのも良いであろうと快諾。 これだけ熱意がある方の申し込みを断る理由もないであろう。

さて、G1開催それもメインレースが近づくにつれ場内の人混みが 一層ひどくなってきた。お昼に競馬場に到着した時に比べ目測でも 倍にはなっているであろう。 パドックに行くと・・。「ゲゲッ・・何じゃこの人の多さは。」 人の壁が何重にもパドックを取り囲み、中心部分へはなかなか 進むことができない。すでにパドックでは9Rの出走馬が周回 を始めており馬の姿が人の間から見える・・。 菊花賞出走馬の写真を撮るための人や9Rの馬を撮るための人で ごった返す人混みをすり抜けやっとフェンス間際へ。 しかし、場所が悪かった逆光だ・・。かといって、反対側へ行くなどと いうことを今からやるにはかなりの時間と体力を 要し無理をしないとだめであった。 よだ君には申し訳ないと思いつつ逆光の中で菊花賞に出走する 馬達の登場を待った。 なぜか私の周りには小学校高学年か中学生と思われる少年が 多かった。次世代を背負う馬券野郎であろうか?彼らの会話は すでに大人であった。

3時頃、待ちに待った馬達がとうとうお出ましである。 いつの間にか周りの人口密度が高くなった。 目的の「ノーザンウェー」はどこだ?とファインダーを覗きながら目で馬の動きを追う。5番のゼッケンをつけた鹿毛馬が前を横切り ちょうど目の前でとまる。「お、いい感じ・・。でも逆光だ。」 と何度と無くシャッターを押しそして、写りの悪いのは削除。 これを、何度か繰り返した。「とまーれー」の合図!一段とざわめきが 大きくなる。いよいよ、ジョッキーの登場だ。馬に乗ると2・3周して 本馬場入場。ここで古川君を取り逃すと痛い。 ちょうど目の前で馬にまたがるのだが逆光&人がじゃまで うまく撮れない・・くやしい。何とか一枚押さえると。急いで スタンド席へ戻ろうとパドックを離れる。

しかし、簡単にスタンドへ戻れると思いきや、 その考えは大変甘いことに気づく・・。 エスカレータで4Fまでは難無く来たのだが、そこで見たものは・・。 「どひゃー、何じゃこの人垣は。」馬は、すでに本馬場入場を始めたようである。 スタンドから拍手が聞こえる。 すぐに中に割ってはいることができそうになかったので ここで、いとまず馬券を購入。
建物からスタンド部分に入る境の部分ですでに通路がない。人一人通るだけの 空間が空いていないのである。何度か、隙間を通ろうとするのだが ことごとく周りのお兄さん達ににらまれる。中にはわずかな隙間を わざとふさぐ輩もいる。「ばかやろう。」と内心思うが口には出さない。

時々、スタンドから馬券を買うためか隙間を縫って 上がってくる人がいる、何とか降りる方向は判った。しかし、人一人通れるか どうかの所ですれ違うことなどできず彼らが出終わったところでその隙間に 突入。助かった、親切な親父が通るために隙間を作ってくれた。 ようやくスタンド席へ出る。階段部分は人が座り込んでいて足の踏み場はないが 外の人垣に比べたら何のことはない。悠々とみんなの元へ・・。 やっと、落ち着いて観戦することと相成った。 スタンドまでの道のりは大変だったが良い経験になった。 G1の日はあまり出歩かないのがよいということも学習した。

話は2次会の模様に戻るが、日帰りで京都から帰る予定でいたので あまり、遅くまではいられなかった。実際、オフミは翌朝まで 続いたそうだがぼくは9時半というもっとも早い時間に 中座させていただいた。あっという間の一日であったが 何度か競馬を見に行った中で3本指にはいる楽しさであった。 いしまるくん・御大をはじめ会の立案運営をされた方々に この場を借りてお礼申し上げます。