生ごみと堆肥 トップへ

生ごみを燃やす(生物破壊)より、微生物分解は良い土(タイヒ:植物の要素)をつくる知識をつける。
作りたい植物のタイヒの要素を、生ごみ時点で混合、C/N比は最適に、

※土壌の見える化で堆肥の様子がわかる


■タイヒをつくるには好気性環境を維持する
・炭素/窒素のバランス 炭素率(C/N比)20〜30が最適
・水分は50〜60%・・・多すぎると嫌気性になる。少なすぎると発酵しない。
・通気性を良く継続して十分な酸素の供給・・・好気性になる、少なすぎると嫌気性になる
・発熱は70℃が目標・・・低いと嫌気性になる
・PH7〜8で微生物活性
・生ごみを細かくする(表面積が大きくなる)


■生ごみ、タイヒまでのステップ
 混合によって柔らかいもの〜硬いもので分解期間長くなる。

○生ごみの要素混合比・・・微生物の為の要素、出来上がりのタイヒの成分
             ※下記に混合比記入
@糖分解期・・・・・糸状菌(カビ)−糖質やアミノ酸を分解する。生ゴミ分解の主役
A結合繊維分解期・・放線菌(好気性菌)−硬い繊維組織を分解する。
          高温で病原菌や腐敗菌を死滅さす。
          抗生物質をつくり糸状菌や細菌を抑える
B繊維分解期・・・・細菌(バクテリア)
C熟成期・・・・・・菌に強いタイヒとなり、植物の根焼け防止。



■※生ごみの要素混合比
・炭素/窒素のバランス炭素率(C/N比)20〜30が最適
・C/N比は生ごみ分解期の微生物と植物の成長に必要な要素です。
・微生物では、Cはエネルギーに、Nは身体に使われる。
・植物では、Cは花や果実の生殖器官の生長に、Nは枝葉の肥大・伸長に使われる。

・C/N比が低くいほど窒素が多く分解が早い、C/N比が高いほど炭素が多く分解が遅い
・臭いの発生源は蛋白質である。



■土  土の中にも菌が住みついている、天敵を利用する。   ┬真核生物    │  ├動物   │  ├植物   │  └高等微生物   │    ├苔類   │    ├カビ類   │    ├原生動物   │    └藻類   ├原核生物   │  └下等微生物   │    ├ウン藻類   │    └細菌類   ├ウィルス   │   └古細菌  ★日本の土は多雨で酸性イオン(陽イオン、水素イオンH+)に傾いて   いて養分吸収が悪い。   (アルカリイオン(OH-)に傾いた場合は栄養吸収が阻害される。)  ★雨多の日本では畝をつくり雨の害を防ぐ  ★日本の土は通気性が悪い   火山灰土・・・・・粘土質(水はけ通気性が悪い)   褐色森林土・・・・酸性   赤色土/黄色土・・粘土質(水はけ通気性が悪い)  良い土質は水はけや通気性が良く弾力でもろく避ける  ※水はけが良く肥料を流さない赤玉土がある。  日本の土の改善として通気性の良い赤玉土や手づくり腐葉土や  アルカリ性(ミネラル系)の石灰等を適した配合をする。  ・生活ゴミの肥料   ミミズの糞・・有機肥料   骨粉・・・・・リン酸   油/魚カス・・有機肥料  ・肥料の元素   チッソ・・葉や茎をつくる   リン酸・・花や実をつくる   カリ・・・根張りをよくする  ・野菜に適した土のPH測定(水に溶かし測定)・・上げるには石灰    5.5〜6.0・・ほうれん草、エンドウ    5.5〜6.5・・枝豆、胡瓜、トマト、ネギ、落花生    6.0〜6.5・・イチゴ、キャベツ、大根、人参、玉ネギ    6.5〜7.0・・サツマイモ、ジャガイモ、生姜、葫  ・売られている土    赤土・・・水もちや保肥力が良いが、水はけ通気性が悪い   赤玉土・・赤土の水はけ通気性の改善品   鹿沼土・・酸性が強い、水はけ通気性がよい   黒土・・・水もちや保肥力が良いが、水はけ通気性が悪い        リン酸不足になりやすい   田土・・・水もちや保肥力が良いが、水はけ通気性が悪い        粘土質   日向土・・通気性がよい   桐生砂・・水はけ通気性が良好   富士砂・・通気性が改善用   軽石・・・通気性が良好   堆肥・・・殺菌作用と保水力や吸肥力の改善用   腐葉土・・・通気性、保水性、排水性の改善用   バーミキュライト・・微アルカリ性であり             通気性、排水性の改善用   パーライト・・PH7.0〜7.5であり         通気性、排水性の改善用   ピートモス・・酸性であり          通気性、保水性の改善用   珪酸塩白土・・ミネラルが多く根腐れ防止   ゼオライト・・保水性、保肥力の改善用   砂質・・・・・排水性は良いが保水性が悪い  ・肥料の過剰まきは、リン酸、硝酸が雨水で流れ   池や川でアオコが発生する。  ・農薬は食物連鎖で人に帰ってきて濃縮される。
■参考  ・有機物・・・・・炭素原子構造の基本骨格に持つ生体が産生する化合物  ・無機物・・・・・炭素原子を含まない化合物。炭素を含んでいても無機物もある。  ・有機栄養細菌・・一般の細菌  ・無機栄養細菌・・亜硝酸菌、硝酸菌、硫黄細菌、鉄酸化菌  ・硝化菌・・・・・亜硝酸菌、硝酸菌  ・嫌気性菌・・・・酸素の無いところで生育           脱窒菌、硫酸還元菌、一部の窒素固定菌  ・好気性菌・・・・酸素が存在するところで生育           糸状菌、放線菌  ・通性嫌気性菌・・酸素が存在してもしなくても生育           酵母や乳酸菌、酸素がなくても発酵。           乳酸菌=雑菌や腐敗菌を抑える  ・三要素・・・・・窒素、リン酸、カリ  ・特殊要素・・・・ケイ酸、カルシウム、マグネシウム、硫黄、塩素  ・微量要素・・・・マンガン、亜鉛、銅、ホウ素、モリブデン、鉄  ・生物での食物連鎖    生産者(植物)・・・・・・光,水,二酸化炭素で光合成を行いでん粉や糖を作る                窒素や各種ミネラルを組み合わせ蛋白質や脂肪を作る    一次消費者(草食動物)・・植物を食べる    二次消費者(肉食動物)・・草食動物を食べる    何次消費者(草肉食動物)・草肉食動物を食べる    分解者(細菌,菌類)・・・・生物の死骸や排泄物を無機物,水,二酸化炭素まで分解  ・酪酸:腐ったバターのにおい  ・硫化水素:腐った卵のにおいがある  ・リン化水素:魚臭いにおいがする  ・ねぎ類、にんにく、にらなど硫黄分が多い