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童謡:「森のクマさん」の謎に迫る

更新日・・・気が向いたとき
最終更新日・・・1999/06/29
新規作成日・・・1999/06/26
著作者・・・大(だい)


はじめに
・久しぶりにカラオケをした。しかも、小学3年生のかおりちゃんと「森のクマさん」をデュエットしたのだった。
いや〜、かおりちゃんのかわいかったこと!(おっと、大にはそういう趣味はありません!)
・その時に、ふと疑問に思ったのでした。2番の歌詞で「お嬢さん お逃げなさい」とクマさんが言っているこのセリフ、
疑惑その1:どうして逃げなきゃならないのか?
疑惑その2:どうしてクマさんが日本語をしゃべるのか?
・そして、「スタコラサッサッサーのサー」と逃げるシーンはどうしても、懐かしの「タイムボカンシリーズ」の悪玉3人組を連想してしまう。。。(ちょっと古いか?)
・この童謡は、2番だけをとってもこれだけの謎が存在しています。実にミステリアスであります。
・さあ、一緒に謎を解いていきましょう。


1章 童謡「森のクマさん」の全歌詞


ある日 森の中 クマさんに 出会った
花咲く森の道 クマさんに出会った


クマさんの 言うことにゃ お嬢さん お逃げなさい
スタコラサッサッサーのサー スタコラサッサッサーのサー


ところが あとから クマさんが ついてくる
トコトコトーコートーコートー トコトコトーコートーコートー


お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落とし物
白い貝殻の 小さなイヤリング


あらクマさん ありがとう お礼に 歌いましょう
ラララララーラーラーラーラー ラララララーラーラーラーラー

ご覧の通り全体として、

  1. 出会い編
  2. サスペンス編
  3. 君を追いかけて編
  4. キッカケ編
  5. ハッピーエンディング編
という、実に良くできた構成になっています。お確かめください。
・たとえば出会いから、急にサスペンスになっています。この展開の素早さが児童たちの心をとらえるのです。(僕もそうでした)
・なるほど、一つの完結したストーリーとして構成されていますね。
・以外と5番まであることや、最後にお嬢さんが歌っているところなどは、覚えていなかったのでは?


2章 通常の解釈
 クマさんとは、いわゆる熊という動物です。あたり前ですね。しかも、広く知られている事実としてクマさんはオスが定説になっています。絵に描かれている熊さんは、とてもやさしそうな雰囲気を持っています。
・その熊が森で突然現れたのでした。
「クマさんに出会った」と簡単に書いてありますが、これは普通の場合、緊急事態を意味しています。
・「お嬢さん、お逃げなさい」というところは、「熊は危険な動物なので早く逃げた方がよい」ということなのです。お嬢さんはその忠告通り逃げることにしました。
・それにしても、熊さん自ら「お逃げなさい」と言ってくれるなんて、とても親切ですね。(只今、メルヘンチックな解釈で解説しております。)
・この時の熊さんは、お腹が空いていなかった、とみるべきでしょう。お腹が空いていたら、問答無用で襲いかかっていたハズ。
よく見てください。ストーリーの最後までクマさんがお嬢さんを襲っていませんね。だから空腹ではなかったのです。
・それとも、手をつけるのがいやなくらいに、ブザイクなお嬢さんだったのでしょうか?そんな疑問が頭をかすめましたが、それは間違いだと思いました。空腹の熊さんから見れば、「腹に入れてしまえば同じ事じゃ!」という状況だったと推測できるからです。

・お嬢さんが逃げた後で、熊さんがお嬢さんの落とし物に気づきました。それで熊さんが届けたのでした。
・更にその後、熊さんは「自分が危険な動物」なことを忘れて、お嬢さんの歌に聞き入ってしまうのでした。
・こんな熊さんって、なんていいヤツなのでしょう!
めでたし、めでたし。
・以上、メルヘンチックな解釈でした。

疑惑
・この解釈の中で、納得できない場所があります。
・1番の「花咲く森の道」というところです。森とは薄暗くて、本来お花が咲かないような場所のハズ。どうしてお花が咲いていたのか?
・そして同じ1番の、「クマさんに 出会った」というところ。ここで"出会った"という表現を使っていることです。普通、大事な人と初めて知り合うことを"出会い"と言いますね。そう、ここでいう「クマさんに出会った」とは、「クマさんと知り合ってその後大事な存在になる」という意味なんです。
・お嬢さん、こんなヤツと知り合ってもちっともうれしくないでしょ?
まったく謎であります。
・次の2番の、「お嬢さん お逃げなさい」も謎であります。「はじめに」でも紹介したとおり、"どうして逃げるのか?"とか"どうして熊さんが日本語でしゃべるのか?"などという疑問がわいてきます。従来の説では、メルヘンチックな解釈のため熊さんはしゃべってもいいです。それにしゃべる内容は特に決まっていません。だから「お逃げなさい」といっても不思議ではないのです。
・でも不自然ですよね。


3章 新説クマさんの正体
・ここからは、大のオリジナルな解釈です。でもきっと、同じような事を書いている本があるような気がします。
・この解釈を思いついたのが、1999年5月17日(月)の午後でした。仕事をしながら考えていたなんて、誰にも言えません。そこで、こうして文書にて発表するのです。ほら、言ってないでしょ?(小さい頃、よく「一休さん」を見ていたな〜)

概要
・さてこの童謡を一口で言うと、
「クマさんが、森の中を歩いているお嬢さんに、声をかけてから仲良くなるまでを描いた、それはそれは心温まるハッピーエンドなストーリー」
なのです。

クマさんの正体
・クマさんとはズバリ、
「クマという名前の男の人」
なのです。(おおっ!!)

ところでトコトコと走っているクマさんって、どんな走り方をしているのか?
・比較的小股で走っていたのかな。研究の余地ありです。

・結局、最後にはクマさんとお嬢さんは仲良くなります。
・では、どうして仲良くなっていくのでしょうか?さっそく見ていきましょう。

出会い
・まず、クマさんが落とし物を届けてから、お嬢さんの抱いていた警戒心がなくなっていくところに注目。そう、このことによって、「まあ、親切なお方」と思ってしまうのでしょう。このことがキッカケで、一気に仲良くなったのです。やはり、映画みたいな出会いが必要なのでしょう。

・よく見てみましょう。1番において「出会った」を2回使っています。この童謡がお嬢さんの視点で創られていることから、お嬢さんが受けた「出会いの衝撃」というか、いわゆる「第一印象」が強烈だったことが分かります。

クマさんの戦略1
・さて、ここでもう一歩踏み込んだ分析をします。
「どうしてお嬢さんは落とし物をしたのか?」ということです。お嬢さんが落とし物をしないと、この童謡は成立しないのですから。
・もうお気づきでしょうか?クマさんは実にうまい手を使って、お嬢さんに落とし物をさせています。 そうなんです。「お嬢さん、お逃げなさい」と脅かしたのは、「お嬢さんに慌てさせて落とし物をさせること」が目的だったのです。人間慌てるとつい、つまらないミステイクをしてしまうものです。クマさんはそれを狙ったのです。
・これは実践でも使えますね?(ちょっと呼びかけてみる)

落とし物
・4番歌詞中の「白い貝殻の 小さなイヤリング」ていう場所。よく、熊さんはこの落とし物に気づいたな〜。そう思いますよね?
逆にクマさんは、お嬢さんが落とし物をするところを、細かいところまで観察していたということなのです。
・これはお嬢さんの行動をつぶさに観察していたという証拠です。最初からミステイクを探すつもりだったからできたのです。

第一声
・よく考えてみると、初対面のお嬢さんにいきなり「お逃げなさい」と言う人はいません。だいたい一通り、名前や住所、年齢、目的地などを聞いてみるものです。そうして和んだ雰囲気を大切にするのがごく普通の声のかけ方ですね。クマさんはそれとは違う方法でお嬢さんに声をかけたことになります。

クマさんの戦略2
・また3番で、「ついてくる」とある以上、クマさんはお嬢さんとの距離を保ったまま、走っていたのです。すぐに追いつくのではなくて、じらしているところがクマさんの戦略なのでした。
・「あら、どうしてついて来るのかしら?」とお嬢さんの心をくすぐるのです。こうして、お嬢さんにクマさんの存在を印象づけたのでした。

出会った場所
・その上、クマさんは出会いの場所をセッティングしていました。何て用意のいいヤツなんでしょうか?
・ここを見てください。「花咲く 森の道」という箇所。第2章でも触れましたが、森の道とは、木々に邪魔されて太陽の光が地上になかなかこないので、昼間でも薄暗くなっています。そんな場所ですから、花が咲くわけはありません。しかし、「花が咲いていた」ということは?
・この「森の道」という場所は、実はクマさん自身が花を植えてお嬢さんとの出会いを、「さりげなく演出していた」という、努力の結晶だったのです。
・そういえば、花に囲まれた男の人っていうと、やさしそうでさわやかなイメージを思い浮かべます。
こんなところにも、クマさんのこだわりというか、心憎いまでの気配りが見えてきます。

そして…
・こうして、クマさんの用意周到なナンパ計画は成功したのでした。
めでたし、めでたし。
(パチパチ)


最後に
・童謡:「森のクマさん」ってすさまじいほどの内容でした。
本当の意味を小学校では教えるわけがありませんね。最近ようやく分かってきました。
・さて、本当の謎はこれからです。
・「クマさんとお嬢さんはその後どうなったのでしょうか?」
参考資料が5番で終わっているため、これ以上の調査ができません。将来、6番が発見されればその謎が解けるかもしれません。
・今後の研究に目が離せません。


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