食材図鑑
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 >> 解説

干潟や岩礁の潮間帯から水深45mくらいまでに生息するワタリガニで、甲幅8cmほどになる。小形個体では甲面に短毛が生えているが、成長とともに磨耗して、大形個体では甲面が滑らかで光沢がある。全体に青みがかっている個体も紫褐色の個体もみられる。はさみは鋭い。

 >> 食べ方

甲はかたいが、肉は味がよい。しかし、肉量が少ないことと、常時多量に漁獲されるものでもないことから、水産的価値は高くない。ワタリガニ(ガザミ)の代用品として販売されることもある。

 >> 栄養

ワタリガニ(ガザミ)の成分組織は多の蟹とほぼ同じで、タンパク質が主成分。蟹類特有のうま味はペタインやホマーリンなどのエキス分によるが、これらは時間がたつと酵素などの作用で自己消化し、食中毒成分になるので新鮮なうちに利用する。

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