食材図鑑
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 >> 解説

本州北部から九州、韓国、中国北部に分布し、内湾の浅海にすむ。

ワタリガニの名で流通しているが、標準和名はガザミ。甲は横長の菱「ひし」形で、甲幅25cmに達する。甲の前側縁には鋸歯〔きょし」が9歯あり、最後の歯が横に突出する。はさみには鋭い歯が並んでおり、小魚やエビ、カニ、ゴカイなどを捕らえて食べる。
甲幅22cmの雌で200万粒の卵を産む。卵から稚ガニまで養殖し、それを放流して天然資源を補っている

 >> 食べ方

抱卵している雌は高価だが、雄はほとんど「切りガニ」として販売される。冬場にはみそ(肝膵臓)がとくに多い。活きのよいものを塩ゆでし、二杯酢、しょうが酢醤油、油ごま酢などで食べる。味噌汁や鍋物には出汁「だし」がでて美味,揚げて煮込む揚げ煮料理もおいしい。

 >> 栄養

ワタリガニ(ガザミ)の成分組織は多の蟹とほぼ同じで、タンパク質が主成分。蟹類特有のうま味はペタインやホマーリンなどのエキス分によるが、これらは時間がたつと酵素などの作用で自己消化し、食中毒成分になるので新鮮なうちに利用する。

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