食材図鑑
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 >> 解説

房総以南、西南日本の浅海の岩礁域。

大形のカキで、殻長約12cm、高さ約11cmになる。殻表に細かい放射肋があるのが特長。マガキは、卵と精子を海中に放出して受精するのに対して、本種は雌の体内で受精をし、小貝になるまで保育する習性がある。
養殖はされていないが瀬戸内海ではドレッジ「桁網(けたあみ)」などで捕獲される。

 >> 食べ方

身は大きく、生食よりフライなど洋食に向く。夏ガキとして賞味するところもある。

 >> 栄養

カキは、グリコーゲンを多量に含み、「海のミルク」といわれるほど栄養に富む。貧血には鉄のほか銅の摂取も必要だが、カキには吸収のよい有機の銅が多く含まれている。また、タウリンも多く、血漿中のコレステロールを下げたり、血圧低下作用も期待できる。欧米では、英語の月名にRのつかない月は食べてはいけないというが、これらの月はカキの産卵期と一致し、産卵期のものは食中毒をおこすことがあり、それを警戒した言葉である。

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