食材図鑑
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 >> 解説

日本沿岸の岩礁

日本の沿岸の岩礁に普通に見られるカキで、大きさは、殻長4cm、高さ7cmほどである。北海道産のものは貝殻が大きく、ナガガキ、エゾガキと呼ばれるが、本州産のものと同じマガキである。広島湾で300年ほど前から養殖されていた記録がある。
大正時代に垂下式養殖法が開発されて全国的に普及し、生産量も飛躍的に上がった。産地としては広島県、宮城県、岩手県、北海道厚岸などが有名。旬は体に栄養を蓄える秋から冬で、この時期にグリコーゲンの量がもっとも多く風味も優れている。春から秋は産卵のため味が落ちる。

 >> 食べ方

生食してもよく「刺身」フライ、かき鍋などで賞味する。

 >> 栄養

カキは、グリコーゲンを多量に含み、「海のミルク」といわれるほど栄養に富む。貧血には鉄のほか銅の摂取も必要だが、カキには吸収のよい有機の銅が多く含まれている。また、タウリンも多く、血漿中のコレステロールを下げたり、血圧低下作用も期待できる。欧米では、英語の月名にRのつかない月は食べてはいけないというが、これらの月はカキの産卵期と一致し、産卵期のものは食中毒をおこすことがあり、それを警戒した言葉である。

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