身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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和芥子






作り方




 カラシ菜の種子を粉末にしたものである。

洋芥子は圧搾・脱脂後乾燥粉末にするが、和 芥子は乾燥せずそのまま粉末にするので、水分を含み、同じ量なら辛味成分の量は少ない 。辛味を出すためのあく抜きをする。




種類・特性




 和芥子と洋芥子がある。和芥子はあくが強いので、水を加えて練り、和紙で吸い取るあ く抜き法がある。

洋芥子の方が香りが良く、最近ではこのほうが多く用いられる。

市販品 には粒状、粉末状、チューブ入りなどのタイプがあるが、和芥子は粉末をぬるま湯で練っ て用いる。




基本的料理と使い方のコツ






ぬるま湯で溶く




 主としてだしの生臭みを消すための薬味に用いられる。

味噌汁、おでんなどに芥子が合 う。

納豆にも芥子が欠かせない。

辛味成分はシニグリン(白芥子)、シナルビン(黒芥子 )と、ともに配糖体という形をしていてそのままでは辛味がなく、酵素が働くと分解して 初めて辛味を出す。

すりつぶしたものを水で溶くと酵素が作用して辛味が出る。 水が冷 たいと酵素作用が遅く、熱湯では酵素作用が停止するので、約四○℃のぬるま湯で溶くの が一番よい。


二種類の辛味成分




 薬味の辛さには二道りある。

ひとつはわさびのように、アリルイソチオシアネートと呼 ばれるイオウを含む物質から出るツーンと鼻に抜ける辛味、これは揮発性で長い時間放っ ておいたり、熱をかけると消えてしまう。

芥子と同族の大根、にんにく、ねぎ類の辛味は このグループである。

もうひとつは唐辛子、こしょう、さんしょう、ショウガなどのグル ープで、火のような熱さと痛さの複合された持続的な辛味が、煮ても焼いても乾燥しても 消えない。






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