身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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適当な脂肪と適当な筋肉が、

バランスのよい健康なからだをつくる。






体重を減らすということだけを目標にするのならば、極端にいえば食べなければいいわけ です。

食べさえしなければ痩せますが、健康を失います。

それと同じようなかたちで、無 理をして痩せている人がずいぶんいます。

しかし、それではからだをスリムに保つことの 意味がありません。

健康のないダイエットというのは、無意味なのです。

その逆に、心身 ともにより健康になるというかたちでのダイエットに成功すれば、それはその人の最も大 切で大きな財産になります。

そして、その自信が、その人の以降の人生を大きく変えてい くのです。

実際、ダイエットに成功した人を見ると、男件も女性もとても明るくなってい ます。

それまでにあったコンプレックスやストレスを見事にクリアして、別人のようにな っています。

それに、周囲の人からもずいぶんよく思われるようになったといいます。

そ れがまたバネとなって、それまでは引っ込み思案だった人も、どんどん人前に出ていくと いうように、非常に活動的になっています。

ダイエットというのは、筋肉をきちんとつけ 、脂肪をきれいにとることです。

それを無視して、体重だけを減らすと、〃隠れ肥満〃と いう最悪の状態に陥ります。

〃隠れ肥満〃というのは、外見は痩せているけれども、内臓 や血管の壁などに、かなりこってりと脂がついているという肥満です。

病気になったとき に、一番早く死ぬのは、この〃隠れ肥満〃タイプです。

病気になったときのことを考える と、多少は太っていたほうが有利です。

体重が平均以下の場合、全体の脂肪量が足りない ので、病気になるとすぐ脂肪が底を突いてしまいます。

そうすると、今度は筋肉などのタ ンパク質を燃やすしかないということになり、これは最悪の状態です。

筋肉まで燃やしは じめると、体が猛烈に酸性に傾き、心臓が弱くなったり、意識がおかしくなったりするこ ともあります。

ですから、病気になったときのためにも、脂肪はある程度は必要なのです 。

ダイエットにこだわるあまり、まったく脂肪のついていないからだをつくろうなどと、 極端なことをすべきではありません。

適当な脂肪と適当な筋肉が備わってこそ、健康な体 なのです。

また、見た目にもいいのは、適当な脂肪と適当な筋肉が備わったからだです。

余分な脂肪が除去されると、からだの線がすっきりとしてきます。適当な筋肉がつけば、 体全体が締まってきて、女性のバストなども上に上がってきます。

そうした状態を維持す るために、運動は必要なのです。

そのための運動として、歩くことと ストレッチとをあげました。

本書では、ストレッチは自律訓練法との関係で説明したいと 思います。






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