身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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運動は、いつ、どれくらいしたらよいのか
「運動は食前がいいのでしょうか、それとも食後がいいのでしょうか」と、よく聞かれる
のですが、それは運動の目的によって異なってきます。
痩せるための運動ならば食前がい
いし、筋肉をつけるための運動ならば食後がいいし、健康維持を目的とする運動ならば、
いつ行ってもよいでしょう。
食前に運動をすると、なぜ痩せるのかというと、すきっ腹だ
と血糖値が下がっているからです。
血糖値が下がっているときに運動を始めると、血液中
の糖分をすぐに使い果たしてしまいます。
そうすると、次には脂肪としてたくわえられて
いたものを燃やして、そこからエネルギーを引き出すしかなくなります。
そうして、体内
に蓄積された脂肪を燃やすことにより、痩せるわけです。
運動の回数については、理想を
いえば朝と夜の二回やるのがよいでしょう。
朝に運動をすると、夜寝ているあいだにつく
られた脂をきれいに燃やしてくれて、余分な脂肪がつきにくくなります。
夜に運動をすれ
ば、タ食でとったカロリーを消費することができます。
それに、ある程度代謝を高めてお
いてから寝ると、寝ているあいだにインスリンの天下とならずにすみます。
寝ているあい
だというのは、インスリンの天下になりやすく、そうなるとインスリンはどうしてもせっ
せと脂をつくりますので、太るということになってしまうのです。
ですから、「今日は、
かなり食べたなあ」とか「ずいぶん飲んだなあ」というようなときは、三○分くらい歩い
てから寝るとよいでしょう三○分ほど歩くと、代謝が高まります。
そうして、いったん代
謝が高まると、約六時間は持続するのです。
寝る前に代謝を上げておけば、寝ているあい
だも約六時間は代謝が上がった状態にできるので、脂がつきにくくなるわけです。
そうし
たことからも分かるように、運動というと汗をいっぱいかいて、ハアハアするようなこと
をイメージする人も多いでしょうが、歩くということも立派な運動です。
ダイエットを基
本にして、健康のためにということなら、これがいちばん優れた運動であるともいえます
。
そのことを示すデータとしては、走る、歩く、自転車の三つの運動で、体重、最大酸素
摂取量、皮下脂肪厚の変化を調べたものがあります。
それによりますと、体重、最大酸素
摂取量については、走る、歩く、自転車の三つの運動には、さほど大きな違いは見られま
せん。
しかし、皮下脂肪厚については、ウォーキングがいちばん多く減らしています。で
すから、健康維持のためということでしたら、いつ歩いてもいいのですが、ダイエット期
間中は、一日に二回、朝起きがけと寝る前に歩くと埋想的です。
ゆったりした気持ちで楽
しみながら、三○分ほど歩いていただきたい。
そうして、体重を減らすことができれば、
あとはその状態を維持するために、週に一回歩くだけで十分です。ただし、ダイエット期
間中に歩くときには、メンタルなものをぜったいに忘れてはなりません。
「これは、脳内
ダイエット革命なんだ」という認識があるのとないのとでは、結果は大違いだからです。
感謝や喜びの気持ちに満たされて歩けば、スルスルと疲せていきます。
その反対に、たい
へんなストレスを感じ、「嫌だなあホルモン」を分泌しながら歩いたならば、歩くことの
メリットが帳消しになってしまいます。