身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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寒い冬をのりきる食べ方




スキーやスケート、ラグビーのように、寒い冬をシーズンに迎えるスポーツもありますが 、多くは春から秋にかけてのシーズンに向けて体づくりをめざします。

シーズン中であれ 、シーズンオフであれ、寒さの中でのトレーニングの条件は、体温の損失を補うに十分な 体温産生があることです。

この条件を満たせば不用意に風邪を引くというような、マイナ スの事態を予防することにもつながります。

風邪を予防する万全の態勢をつくるためには 、ビタミンAが不足しないように注意することが肝心です。
外気と接する呼吸器系の粘膜 をしっかり守るために、ビタミンAは重要な働きをします。
そこで、秋風が吹きはじめる 頃から、ビタミンAを豊富に含むバターや卵をきちんと食べておくのも一計です。

次には 、カロリーを十分にとることもおろそかにはできません。
吹きさらしのグランドや路上、 氷上や雪上でのトレーニングは、運動で消耗するエネルギーのほかに、体表や呼気から失 われる体温の損失をカバーするエネルギーを必要とします。

欧米の選手と日本の選手のト レーニングの質の違いをまざまざと見せつけられるのは、春、夏、秋よりも、厳寒の冬の 頃です。

コーチがアノラックに身を包んでいる寒空の室外プールで練習することなど、ア メリカの選手たちにとってはごく当たり前のことです。
日本では、こんな光景はお目にか かれません。

高脂肪・高たん白質の食事は欧米人には一般的なものです。

脂肪は長時間に わたってスタミナに有効に作用し、たん白質は体熱産生を活発にしてくれることは前の項 目(スタミナアップの食事)で説明したとおりです。
このような食事こそ、厳寒の冬をの りきる食べ方といえます。

私たちの食生活で、ビタミンAと脂肪とたん白質を含んだ高カ ロリー食といえば、熱いご飯にバターの角切りをのせて生卵をかけたものとか、野菜と肉 をたっぷり入れたケンチン汁のような温かい料埋が上げられます。

北海道の極寒の地域で は、釜に入ったままの炊きたてのご飯に、バター半ポンドをのせて溶かし込んだバターご 飯を食べる習慣があります。

生活の知恵が生んだ耐寒食ですが、申し分のないサイエンス 食です。









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