身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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★ストレスが溜まると、カラダはこう変化する。
じゃあ一体、外から力が加わると、ヒトはどんなふうに歪んだり、ひずんだりするのだ
ろうか。
実はカラダの中ではこんなことが起こっている。
たとえば、苦手な上司に仕事の
ミスを見とがめられ、罵詈雑言を投げつけられたとしよう。
上司の厳しい表情が刺激情
報として脳にキャッチされる。
するとただちに、自律神経の交感神経が優位になり、その
末端からアドレナリン、ノルアドレナリンという化学物質がパパツと分泌される。
この間
、約2〜3秒。
上司と目があった途端、「ヤバイ」と感じ、覚悟を決める瞬間である。そ
の後、キツイお叱りを受けている間、今度は副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリ
ンが、ドッと放出される。最初の「ヤバイ」から20〜30秒後にこの反応が始まり、1
〜2時間は作用が持続するという。
これらアドレナリンやノルアドレナリンは何をするか
というと、タンパク質などから糖質を作って、カラダにせっせとエネルギ−を供給しよう
とするのだ。
さて、間題はその後。
上司に対する苦手意識がますます強まり、長期的にス
トレスが溜まると、脳の視床下部の出番となる。
まず、視床下部から分泌されるCRH(
副腎皮質刺激ホルモン放出困子)というホルモンが、下垂体に働きかけ、ACTH(副腎
皮質刺激ホルモン)、もしくはβエンドルフィンという物質を分泌させる。
で、ACTH
は文字通り、副腎皮質を刺激し、コルチゾールというホルモンを出させる。
最終的には、
このコルチゾールが肝臓に蓄えられているグリコーゲンを血中に送り込んだり、脂質やタ
ンパク質から糖質を作り出すという仕組みだ。
ちなみに、下垂体からβエンドルフィンが
分泌されると、この物質の心地よくさせてくれる作用で、気分がリラックスするという。
このルートをとるときは、与えられた刺激が本人にとっていいストレスであると考えても
いいだろう。
上司の叱責を「これも人生の肥やし」と前向きにとらえる夕イプは、βエン
ドルフィンの恩恵を受けているのかもしれない。
さて、こうした二重三重のシステムによ
って血糖値は上がる。エネルギーを筋肉に供給しようとするため、酸素の消費量が増え、
基礎代謝も上がる。交感神経の緊張によって、心臓の拍動は速くなり、血圧、体温が上が
り、筋肉は緊張する。
ストレスを受けて、心臓バクバク、全身カ−ッと熱くなるのはこう
いうわけだ。
カラダは完全な臨戦態勢をとるのである。
ゴムボールは指の圧力で変形する
が、やがて元のカタチに戻ろうとする。ヒトもまた、さまざまなストレスをはねのけて、
本来の自分の姿に戻ろうとする。
そのために、圧力に対抗するエネルギーが必要なのだ。
とはいえ、この臨戦態勢があまり長く続くと、厄介なことになる。
副腎皮質ホルモンの
コルチゾールが大量に分泌されると、免疫力が低下してしまうのだ。
コルチゾールが体内
に増えると、とくにリンパ球の生産が滅少するという。
一方で、ストレスを受けるとリン
パ球の製造場所である胸腺そのものが萎縮してしまうこともわかっている。
このことによ
って、外から入ってくる異物に対する抵抗力が、ガクンと落ちてしまうわけだ。
ストレス
でカラダを壊すというのも、道理なのである。たとえば、こんなネズミの実験がある。
1
方のネズミには口に箸をくわえさせ、もう一方は何も与えないで仰向けにする。
このとき
、どちらのネズミも、無理やり仰向けにされるというストレスを受け、副腎皮質ホルモン
、コルチゾールの量が増える。
だが、両方のネズミを解放してしばらくすると、箸を噛ん
でいた方のネズミのホルモンの量は、正常値に戻るのだという。
これに対して、何も与え
なかった方のネズミは、なかなかホルモンの量が元に戻らなかった。
1方のネズミにとっ
ては、悔し紛れに署をギリギリ噛むことが、1種のストレス解消になり、本来の状態に速
やかに戻ることができた。
はけ口がないまま仰向けにされたネズミはいつまでも、うじう
じストレスを溜め込んでしまったのだ。
ヒトもこれと同じ。ただひたすらストレスに耐え
るのではなく、どこかでガス抜きをしてやればいい。
親しい友人に恩痴を言う、カラオケ
に行く、スポーツをする、好きな音楽を聞く。
美味しい料理を食べる。酒を飲む、これら
にプラスアルファーに、心地よい香りを楽しむと、効果も倍増するという。
煙草や、酒と
違いからだに負担をかけないことがよい、自分が心地いいと感じる方法でストレスを解消
してやれば、免疫力はそれだけ早く回復する。