身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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主な薬効












★糖尿病


 糖尿病とは糖質の代謝(体内での物質の、血糖値が上昇する病変化や入れ替わり)が悪 くなり(血液中のブドウ糖の濃度)が上昇する病気です。

この糖尿病に緑茶が効果的に働 きます。

このことは科学的な実験でも証明されています。

 空腹時のマウス(実験用の小 型ネズミ)にブドウ糖だけを与えた場合と、カテキンを投与したのちにブドウ糖を与えた 場合に分けて、血糖値の上昇率を調べました。

実験結果は、明らかにカテキンを投与した マウスのほうの血糖値が抑えられました。

 また、富山医科薬科大学の清水峯夫助教授ら が行ったラット(実験用の大型ネズミ)を使った実験でも、緑茶、とくに水出しした番茶 に血糖値を下げる効果があるとの報告があります。

 これらの実験から、番茶に多く含ま れるポリサッカロイド(複合多糖類)の働きが糖尿病に効果があることが証明されました 。

ただし、ポリサッカロイドは熱に弱いため、効果を期待するなら番茶を水出しにして飲 用してください。





★高血圧




○高血圧とは、最高血圧が一六○ミリ以上、最低血圧が九五ミリ以上の状態をいいます。


 緑茶に含まれるカテキンには血圧降下作用があり、高血圧に効果がありますが、とくに




○ギャバロン茶という緑茶は、より高血圧に威力を発揮します。

ギャバロン茶は、緑茶の製造工程のなかで、グルタミン酸から生成される血圧降下作用を もつγ−アミノ酪酸(GABA)ギヤバの量を増量した緑茶です。

γ-アミノ酪酸は摘み取 ったばかりの緑茶にはわずかしか含まれていません。

しかし、緑茶を摘んですぐの段階で 窒素ガスの中に5〜1○時間ほどおいておくと、γ−アミノ酪酸が大量に発生し、普通の 緑茶の約五○倍にもふえます。

このγ−アミノ酪酸が高血圧に効果的に働くのです。

 ギ ャバロン茶の効果は臨床実験でも証明されていますし、副作用もないので安心して飲めま す。

また、ギャバロン茶は二日酔いにも効果がありますので二日酔いになったときはもち ろん、お酒を飲む前に飲めば二日酔い予防になります。








★ガン予防


 現在、発ガンの原因として最も有力なのが「活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非 常に不安定な酸素の一種で、発ガンや動脈硬化などに深く関係する)」説です。

緑茶に含 まれているカテキンには、この活性酸素の働きを中和させる働きがあります。

 また、ガ ンは細胞が突然変異を起こして増殖するという説もありますが、カテキンには細胞の突然 変異を防ぐ作用もあるのです。 

さらにビタミンA、C、Eやクロロフィル、食物繊維と いった成分にもガンを防ぐ効果があるといわれます。 しかし、緑茶はガンの特効薬では ありません。

ガンになりにくい体をつくり、ガンになっても進行を抑える働きが期待でき るということを理解してくださ い。








★ そのほか緑茶には、便秘を解消したり、
O−157のような食中毒を予防したり、
ア トピー性皮膚炎の改善や美肌づくり、
虫歯や歯漕膿漏の予防
といった効果もありますので 、緑茶の愛飲を習慣づけるといいでしょう。

では、緑茶を飲むことによる副作用はないの でしょうか。

 ご安心ください。緑茶を飲むことで副作用が出るということはいっさいあ りません。

このことは臨床実験で確認されています。 

たまに「お茶を飲むと貧血になる 」という人がいますが、これは間違いです。

たしかに、カテキンは鉄分と結合します。

し かし、私たちは食物が消化される過程で鉄分を体内に吸収します。

ですから、緑茶を飲ん でもカテキンが鉄分と結合することはありませんし、もちろん貧血にも影響はありません 。

しかし注意してほしいのは、貧血の治療で造血剤を飲んでいる人です。

造血剤を緑茶で 飲むと、造血剤とカテキンが結びついて効果がなくなってしまいます。

ですから、造血剤 を飲んでいる人は水か白湯で服用するようにしましょう。 

ほかの病気の薬を緑茶で飲ん でも、基本的には問題ありませんが、念のため医師と相談してから飲んだほうがいいでし ょう。

 さて、高齢化社会を迎えた日本で、この先問題となるのは、ガン、エイズ、アレ ルギー、ボケの四つです。

 これらの病気と緑茶がどのようにかかわってくるかがこれか らの重要な課題といえます。

緑茶の可能性はまだまだ未知の部分が多く、これからも多く の薬効が期待できるのではないかといわれています。 

しかし、緑茶はあくまで食品で嗜 好品の一種にすぎません。

ですから、緑茶ですべての病気が治るとはいえません。

たしか にさまざまな症状に有効なことは確認されていますが、緑茶は薬ではないので過信は禁物 です。

 お茶を飲んで健康になろうと躍起になるよりも、むしろお茶を飲むゆとりを生活 の中に組み込むことが健康を維持するうえで重要なのではないでしょうか。

どんなに忙し くても、一日一杯は落ち着いておいしいお茶を飲む時間をつくるように、自分の生活を見 つめ直してみてください。









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