身体に効く栄養成分・食材・調理方法
Welcome
Welcome
緑茶の成分と主な薬効
◆さまざまな病気に効く緑茶の有効成分を知っておきましょう
★緑茶の成分
古くから緑茶は嗜好品としてだけでなく、薬としても愛飲されてきました。
では、何千
年も飲み継がれてきた緑茶には、どんな成分が含まれているのでしょうか。
★カテキン
○緑茶の有効成分の立て役者
お茶の有効成分で真っ先にあげられるのが、渋みのもとになるカテキンです。カテキン
はタンニンの一種で、お茶だけにしか合まれていない重要な成分です。
乾燥した緑茶には
、約12〜13%のカテキンが含まれています。
★カテキンの主な薬理効果といえば、
@成人病や老化の原因である過酸化脂質の生成を抑制する
A血中の過剰なコレステロールをへらす
B血栓(血管内の血のかたまり)を予防する
C抗菌・抗毒・抗ウイルス作用
D発ガン物質を抑制する
E血圧上昇を抑制する
F血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)を正常に戻す
G口臭を予防するなどが知られています。
★カフェイン
○苦みのもととなる成分
緑茶の苦みのもととなるカフェインは、直射日光をあまり浴びていない若い芽にとくに
多く含まれています。
ですから、日光を遮断して育成した玉露や抹茶は、カフェインを多
く含んでいるといえます。カフェインは熱いお湯によく溶けます。
しかし、玉露を熱湯で
いれるとその苦みが出すぎてしまい、玉露特有の甘みやコクが台なしになってしまいます
。
そのため、玉露はぬるま湯でいれるのです。
また、カフェインには疲労や眠気を取り
除く作用や、利尿作用(尿の出をよくする働き)、持久力や耐久力を向上させる働きなど
があります。
★アミノ酸
○緑茶のうま味のカギ
緑茶のうまみともいえる甘みは、テアニン、グルタミン酸といった二○種類ほどのアミ
ノ酸の働きによるものです。
さらにそのグルタミン酸から生成されるγ−アミノ酪酸(G
ABA)を窒素ガスで増量したギャバロン茶は、うまみが増すばかりか、血圧降下に強い
働きがあります。
<
★ビタミンC
○緑茶で無理なく摂取
ビタミンCは熱に弱い成分です。
しかし、緑茶に含まれるビタミンCは、熱に壊れない
性質をもっています。
ビタミンCはカゼ予防、ストレス解消、美肌づくり、発ガン物質抑
制、血中コレステロールの低下、壊血病(毛細血管が壊れ、体のあちこちから出血する病
気)の予防などに効果があります。
★その他の成分
そのほか、緑茶には多くの薬効成分が含まれています。
血糖値を低下させる多糖類や、
疲労回復、強壮作用、精神安定作用などの効果があるサポニン、口臭予防に有効なフラボ
ノイドなどが代表的なものです。