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おいしいお茶のいれ方







◆緑茶の色、味、香り、薬効を存分に引き出す




★お茶のいれ方と保存法


 お茶は三煎めまではおいしく飲むことができます。

一煎めに飲むお茶の甘みとコク、そ して渋みのバランスは筆舌に尽くせませんが、薬効を考えるなら、むしろ渋み(カテキン によるもの)が増す二煎め、三煎めのほうがよいといえます。

そこで、おすすめしたいの が、「水」「ぬるま湯」「熱湯」の三段階に分けていれる方法です。

この方法でお茶をい れると、水ではアミノ酸の甘みを、ぬるま湯ではカテキンの渋みを、熱湯ではカフェイン の苦みを存分に味わえます。





 次にお茶の保存法ですが、大事なのは、〃お茶は生き物〃 という考え方です。

お茶は湿気と空気にふれるのをきらいますから、購入したら、すぐに 冷蔵庫か冷凍庫で保存します。

お茶屋さんで量り売りを買ったら、一回分ずつ小分けにし てラップで包み、同じように保存してください。

また、冷蔵庫から出したら、すぐに封を 開けないで、しばらく常温において結露を取ってから開けるようにしましょう。




★煎茶のいれ方



[用意するもの〕(3人分)



煎茶9g(茶さじ3杯)、
きゅうす、
茶腕、
茶たく、
茶入れ、
茶さじ、
湯こぼし



@きゅうすに3分以上沸騰させて塩素臭を取り除いた湯を 注ぎ、きゅうすをじゅうぶん 温める。



Aきゅうすの湯を人数分の茶腕に注ぎ、茶碗も温める。
このとき、きゅうすを空にする こと。



Bきゅうすに茶さじ3杯の茶葉を入れる(濃いめのお茶が好きな人は、l人当たりの茶葉 の量を約5gにする)。



C一度沸騰させたあと、60〜70度に冷ました湯450ミリリットルをきゅうすに注ぎ、茶葉 を2〜3分蒸らす(濃いめのお茶が好きな人は、一人当たりの湯量を約100ミリリットルにし 、約1分蒸らす)。



D茶葉を蒸らしている間に、茶碗の湯を湯こぼしに捨てる。



E茶を少量いれてみる。
お茶のつぎ始めは色が薄いが、しだいに濃くなるので、この時点 で色合いを確かめる。



Fそれぞれの茶腕にお茶を均等に注ぐ。
各茶腕に少量ずつを注き回していれ、各茶腕のお 茶の量が同じになるようにする。
また、お茶は最後の一滴まで注ぎ切ることが大切。



G出来上がり。
お茶の色はお茶の製造工程の蒸し加減で変わる。
一般の煎茶はきれいな黄 色だが、深蒸し煎茶は緑色が強くなる。





★ほうじ茶のいれ方



番茶もほうじ茶と同じ方法で入れます



[材料](3人分)



ほうじ茶6g(茶さじ6杯)、
きゅうす、
茶腕、
茶たく、
茶入れ、
茶さじ、
湯こぼし



@煎茶と同様に、8分以上沸騰させて塩素臭を取り除いた湯をきゅうすに注ぎ、きゅうす をじゅうぶん温める。



Aきゅうすの湯を人数分の茶腕に注ぎ、茶碗も温める。このとき、きゅうすを空にするこ と。



B茶碗の湯を湯こぼしに捨てる。




Cきゅうすに茶さじ6杯の茶葉を入れる(濃いめのお茶が好きな人は、一人当たりの茶葉 の量を約8gにする)。



D450ミリリットルの熱湯をきゅうすに注ぎ、茶葉を1〜2分蒸らす(濃いめのお茶が好きな 人は、一人当たりの湯量を約100ミリリットルにし、約2〜3分蒸らす)。



Eそれぞれの茶腕にお茶を均等に注ぎいれる。
各茶腕に少量ずつを注ぎ回していれ、各茶 腕のお茶の量が同じになるようにする。
ほうじ茶の場合は煎茶と違って、きゅうすに少量 の湯が残っても、二煎めの味が変わることはないので、湯量にそんなに神経質になる必要 はない。




◆甘・渋・苦の3つの味が楽しめる



★「水出し」「ぬるま湯」「熱湯」のいれ方。



@通常より多めの茶葉(10〜15g)をきゅうすに入れる。
渋み成分のカテキンは鉄と 結びつきやすいので、きゅうすは鉄びんよりも陶磁器のものを使う。
茶葉は、香りや味 重視するなら一番茶を使い、薬効を期待するなら二番茶、三番茶を選ぶ。



Aきゅうすに10〜15度の水100〜150ミリリットルを注ぎ、約10分おいて飲む。茶葉 に含まれるアミノ酸が溶け出して、とろりとした甘みが味わえる。
水は一度沸騰した湯を 冷ますか、一晩くみおきしたものを使う。水は注ぎ切ることが大切。



B約40度のぬるま湯100〜l50ミリリットルを入れ、1分ほど蒸して茶碗に注ぐ。縁茶の いちばんの薬効成分であるカテキンの独特の渋みが堪能できる。
最後に、沸騰した熱湯1 00〜150ミリリットルを注ぎ、1分ほどおいて飲む。熱湯出しでは、カフェインのマイルド な苦みが味わえる。
以上の3段階のいれ方で、「甘・渋・苦」の3つの味わいが楽しめる。









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