身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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お茶のできるまで
茶摘みの時期は、立春から数えて八十八日後の八十八夜(五月一〜二日)から始まるとい
われています。
そして、この時期に摘まれたのが「一番茶」、つまり「新茶」というわけ
です。
続いて七月の「二番茶」、八月の「三番茶」九月の「四番茶」と続き、多くて四
番茶までで茶摘みは終わります。
お茶の産地によって茶摘みの回数はさまざまで、
狭山
茶は一番茶のみ、
静岡茶は二番茶まで、
薩摩茶は三番茶まで
しか摘みません。
いまでは
、茶摘みはほとんどが機械摘みですが、開き切っていない新芽とその下の二枚の葉(一芯
二葉)を手で摘むこともあり、煎茶の最高級品となります。
こうして摘まれたお茶は工
場に運ばれ、荒茶製造工程を経て荒茶になります。
それでは、製造工程を紹介しましょう
。
まず、摘み終わった茶葉は一時間ほどで「蒸し」の工程に入ります。
茶葉に蒸気を当
てるわけですが、通常は三○秒〜一分です。
ただし、玉露は葉が柔らかいので約二○秒、
深蒸し煎茶は一〜三分蒸します。
紅茶は、摘んだあと蒸すまでにしばらく時間をおきま
す。
これを萎凋(イチョウ)(しおれさせること)といいますが、萎凋の時間が長ければ長い
ほどよい香りが出ます。
蒸し終わった葉は冷やされ、「揉捻」(ジュウネン)(もむこと)
を行います。揉捻には三段階あります。
まず、熱風を当てながら、もんで乾かす工程が
「粗揉」(ソジュウ)です。次が「中揉」(チュウジュウ)で、茶葉に力を加えて水分が均一にな
るようにもみます。
最後が葉の形を整えながら乾かす「精揉」(セイジュウ)です。
揉捻が
終わった茶葉は、水分が五%になるまで乾燥させます。
これで「荒茶」が出来上がります
。
荒茶は問屋に卸され、仕上げ工場で再生工程に入ります。
まず、形や大きさがばら
ばらになっている荒茶の種類をきれいにそろえます。
次に茶をさらに乾燥させて、水分を
三%にします。
そして、真空パックなどにつめて小売店に運ばれます。
こうしてお茶は商
品としてお店に並ぶわけです。
緑茶は以上の工程を経て製品になります。
お茶のもって
いる有効成分を壊さないように、細心の注意を払いながら作られた緑茶・・お茶の味を楽
しむ前に、太陽の光と自然の恵みをいっぱい浴びたその葉の深い緑の色合いと心安らぐ香
りもいっしょに味わってみてください。