身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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63歳の熟年もダンベル体操1年で
5kgのダイエットを達成
人間は、若いときにスマートに生きたい、格好良く生きたいという理由でダイエットをす
る。
中年のおじさん、おばさんたちは、心と体のタルミをもう一度引き締め直して、成人
病を予防したいとダイエットする。
そして、熟年のおじさんやおばさんは、成人病が体に
発生して、それを必死に追い出すために、ダイエットをしなければならなくなることが多
い。
京都の62歳の男性、松江さんはその一人である。
仕事を定年退職した翌年、市の健
康診断で血糖値が約140mg/dlと、糖尿病境界域にあると指摘された。
医者は、体
重を減らして血糖値を下げることを指示した。
確かに体重は厄年をすぎた45歳頃には5
5kgくらいだったのが、徐々に増量していって、62歳の年には67kgと12kg太
ってしまっていた。
そこで松江さんは医者に質問をしてみた。
「体重を減らすには、どう
すれば良いでしょう?」すると医者は、「まあ、運動でもすることですなァ」と言ったと
のこと。
実は松江さんは、体重が増え始めた40歳代の半ばから、ウエイトコントロール
をしようと思って、運動にチャレンジしてきた。
しかし、どれ一つ生活に定着させること
ができなかったし、また、世の中で言われているようなダイエット効果を発揮してくれな
かった。
@サイクリング
・・はじめのうちは面白かったが、だんだんシンドクなってやめた。
A水泳
・・週1回アスレティッククラブに行ったが、身についたのは省エネ泳法だけであ
った。
Bウォーキング
・・夏の早朝30分のウォーキングは気分良かったが、気温が低くなった
冬には辛くてやる気にならなかったのでやめた。
C登山
・・項上でのビールがうまい、ということになって逆効果であった。
Dゴルフ
・・週2回ゴルフ練習場での打ちっ放し、月1回のゴルフ場通いは、定年になっ
てからの経済力では無理である。
というようなわけである。
ウォーキングや水泳は持久性の運動だから、脂肪を燃やせるの
でダイエットによい、などと言われているが、試みた人が必ずしもそれを実証できなかっ
たことになる。
こんな運動歴をもつ松江さんは、「まあ、運動でもすることですなァ」と
いうアドバイスに、困惑したことは言うまでもない。
はてさて、どうしたものかと思案し
ていたとき、奥さんがNHK・TVのおしゃれ工房「ダンベルで絶対やせる」のビデオを
とってくれた。
たった12分で終えられる、楽そうだ、という理由で、ダンベル体操を試
みることにして、2kgの鉄アレイを買ってきた。
しかし、サイクリングや水泳、ウォー
キングのどれをとってみても最抵45分から1時間は体を動かす。
それに比べて、〃犬の
骨〃のような軽量ダンベルを持っての12分程度の体操は、本当にダイエット効果を発揮
するものか、大いに疑問であった。
それでも、糖尿病の心配を払うために、今度こそは何
とか運動を生活の中に定着させて、ウエイトコントロールを成功させなければならないと
の思いもあった。
そこで、どのようにすれば継続できるか思案したのであるが、3つの対
策を立てた。
その第1は目標をきちんと立てることで、1年で5kg体重を減らすこと。
第2には、毎日、起床したらすぐに体重を測ってグラフに記入すること。
そして、第3が
最も重要な対策であったが、フロに給湯している間に、ビデオのスイッチを入れてダンベ
ル体操をする、というものであった。
これなら、フロに入れば必ずダンベル体操を実行で
きることになるので、フロに毎日入ることにすればよい。
ちょうど浴槽にお湯がたまるの
に20分かかるので、給湯栓を開けたら反射的にビデオをスタートさせると、12分のダ
ンベル体操が給湯時間内にうまく収まることになる。
さて、この3つの条件のもとにダン
ベル体操は1995年5月にスタートした。
しかし、不安に思ったとおり、初めの3ヶ月
間、毎日のダンベル体操にもかかわらず、体重は一向に減る気配を見せなかった。
タコ踊
りみたいな体操を12分やるだけで体が引き締まるはず、というダンベル体操は、やっぱ
しインチキ体操にちがいないと思い始めた。
ビデオの中で、へンなおじさんが「ダンベル
をしっかり握って」「手首を内側に傾けて」「スピードはゆっくり、じっくり」と言って
いるのを、一つも手抜きせずに真面目にきちんと実行しているのに……。しかし、その疑
いは4ヶ月になって一気に晴れ始めた。
体重が0.5から0.7kgずつ、毎月減り始め
たのである。
そして結局1年後の1996年5月には、目標としていた5kgの減量がき
ちんと達成されていた。
熟年のおじさんでも、ダンベル体操をやればダイエットに成功で
きることが示されたのであるが、その成功の秘訣として、ダンベル体操の基本をしっかり
守ったこと、そして毎日実行したことの2点があることは言うまでもない。
ダンベルの握
り方、体操のスピード、ケガを防ぐために腰を入れることなど、ダンベル体操の効果を出
すため、そして継続するための大事なことが、しっかりと守られていた。
そして継続する
ためのアイディアであるが、おフロにお湯がたまるまでの20分間を利用したことは、こ
れまで継続できずに途中挫析した人たちの参考になるというものだ。