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中年からのダンベル体操で介護パワーを強化する。








年をとっても元気で生きるためには、筋力を高めておく必要がある。

そのためには、老後 に向けてどのような努力をしていく必要があるであろうか。

また、中年から熟年に至る頃 には、親が病気で入院したり寝たきりになって、それを介護しなければならなくなる。

そ のときのために介護パワーを養っておくには、どのような努力をしたらよいのか。

その疑 問に答える研究がある。




それは、上腕の筋肉量に注目して、中年から高齢者に至るまでに 、どのような運動をしていくのが、老化とともにすすむ筋肉の減量を防ぐのに有効である かを調べたものである。

まず、特別な運動トレーニングをしていない若者の上腕筋に白筋 と赤筋がどれくらいあるかが測定され、次に、高齢に至るまでの生き方のちがう4つのグ ループの男性老人の上腕筋の白筋と赤筋の量が測定された。




第一の老人グループは、中年 から特別な運動もすることなく、ぐうたら生活をしてきた老人たちである。

その上腕筋の 筋肉量は、若者のそれに比べて、白筋は半分、赤筋も半分と、半減し、虚弱化していた。

第二の老人グループは、中年の頃から水泳で健康づくりをしてきた老人たちである。

さて 、筋肉量はどうであったかだが、ぐうたら生活をして老人となった第一グループとほとん ど差がなく、白筋も赤筋も、若者たちに比べてほとんど半滅していた。

水泳は筋肉の増量効果がほとんどない運動だというわけである。

第三のグループは、中年の頃からジョギ ングに汗を流して健康づくりに励んできた老人たちである。

その上腕筋の筋量は、ぐうた ら生活で老人になった第一グループや、水泳で健康づくりをすすめてきた第ニグループの 老人たちに比べて、白筋も赤筋も少々多い傾向にあったが、若者と比べてみれば、ほとん ど半分といってよいものであった。

ジョギングは脚の筋肉に対しては体重の負荷を与える ので、脚の筋肉量を増やす作用を持っていることは常識でわかる。

しかし、腕に対しては 、せいぜい握り締めるくらいの刺激しか与えない運動なので、上腕筋の筋量を高める作用 に乏しいということであろう。

さて、第四のグループであるが、中年の頃からジムに通っ てマシーンを使ったりバーべルやダンベルを使ってのレジスタンス運動に励んできた老人 たちである。

このレジスタンス運動グループの上腕筋では、白筋は若者たちに比べて1. 5倍ほど増量しており、赤筋も若者たちと比べてほとんど変わりのない量を保持していた 。




この現象は、一般にレジスタンス運動が白筋を増量する効果を持っていることを証明し ている。

しかも、従来、赤筋を増やすにはエアロビックス運動が必要であるとされてきた が、この結果はレジスタンス運動が老化に伴う赤筋の減量を抑制できることを示唆してい て、たいへん興味深い。




虚弱になって寝たきりにならないために、また寝たきりになった 親たちを介護するのに必要な体力を養っておくために、中年からの備えはレジスタンス運 動を実行することが大切だという結論である。

そこで、具体的にはどのようなレジスタン ス運動をしたらよいかであるが、ジムやスポーツクラブに通って、ウエイトトレーニング に励むのが一つの方法である。

また、自宅や職場に置いて気軽にやれる、ダンベルを利用 してのダンベル体操は大いに役に立つ。

とくに忙しい人やスポーツクラブなどに行くお金 や時間がもったいない人には、ダンベル体操がおすすめである。









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