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寝たきり防止には何が必要か?








誰もが避けたい寝たきりではあるが、人間は老化すれば、自分の体を支えるだけの筋肉を 維持できなくなり、人の介助を受ける生活をせざるをえなくなる。

虚弱老人になってしま うのである。

何とか食事と排泄を自分でやれるうちは良い。

しかし、そのうちに脳のはた らきが哀えて痴呆になったあと寝たきり生活に入るか、虚弱から直接寝たきりになるか、 二つのうちの一つを必ず歩むことになる。

その、寝たきりになる原因が諸々ある。




厚生省の国民生活基礎調査によると、

65歳以上の人の寝たきりの原因は

@脳卒中、

A老哀、

B 骨析・転倒、

Cリウマチ・関節炎、

D心臓病となっている。

その他の中には交通事故、糖 尿病、高血圧、肺炎などが含まれると考えられる。

このように寝たきりの原因は、一見、 いろいろあるように見える。

しかし、よ−く考えてみると、筋肉の量や筋力など、筋肉の 状態を良くしておくための体づくりをきちんとしておけば、防止できるものがほとんどで あることに気がつく。




○老衰

・・・筋肉が減り衰えることが原因して、歩く、座る、食べるなどの生活行動がで きなくなって、寝たきりになる。筋肉をしっかりつくって、丈夫な脚腰と強い腕力を養っ ておけば、老いても寝たきりにならなくて済むはずだ。




○骨析

・・・これは骨粗鬆症にかかって骨析する場合と、筋肉が減弱化したために転倒事 故を起こし、それが原因して骨析をして寝たきりになる場合の二つに分かれる。

まず、骨 粗髭症を防ぐには骨の鉄筋にあたるタンパク質のコラーゲンを合成しなければならない。

それには、筋肉づくりに励んで体内のタンパク質合成力をアップすることが大切である。

ウエイトトレーニングやダンベル体操が、タンパク質合成を促す性質を持っている。

次に 、骨を外部の衝撃から防護したり、転倒を防ぐために筋肉づくりをすることが必要だ。

階 段を踏みはずしても、脚腰が丈夫で腕力が強ければ、下まで滑り落ちたり落下することを 防ぐことができる。

骨づくりと筋肉づくりのいずれにも、脚腰を丈夫にし腕刀を強化して くれるダンベル体操が有効である。




○リウマチ(関節炎、神経痛など)

・・これらの痛みがあっても、筋肉をきちんとつけて いれば、動けなくなって寝たきりにならずに済む。

しかし、筋肉が減弱した状態で関節が 痛むと、動けずに寝たきりになることが多いという。

したがって、とくに脚腰の筋肉づく りに励んでおくことが必要である。




○心臓病

・・・心臓の冠動脈に脂肪やコレステロールが沈着して動脈硬化が進む心疾患が 食生活の現代化、高脂肪食化に伴って増えている。

これを防ぐには、筋肉を鍛えて血中の 中性脂肪の処理能力を高めてやることが必要である。

したがって、心疾患で寝たきりにな ることの一部を防止するのに、筋肉を鍛えることが有効だといえる。




○脳卒中

・・・寝たきりの最大の原因であるが、脳の血管をしっかりつくっておくことが 、最も重要な対策である。

それには発育成長期からタンパク質食品(肉や魚)をしっかり 食ベ、運動をして血管づくりを刺激することが必要である。




○糖尿病

・・・血中のぶどう糖を最も大量に取り込んで分解するのは筋肉である。

中高年 になると筋肉が減弱化するため、血中ぶどう糖の処理がうまくいかなくなって高血糖・糖 尿病をおこしてしまう。

筋肉をしっかり鍛えておくことで、予防できる。




○交通事故

・・・高齢者が交通事故にあう原因の大部分は、筋肉が哀えているために体の 動きが鈍くなって、路上で車に接触、衝突することにある。




○転倒・落下

・・・家の中で敷居につまずいたり、階段を踏みはずして、転倒、落下する ことによる寝たきりもよく発生する。

筋肉さえきちんとしていれば防ぐことができる。丈 夫でがっちりした脚腰をつくっておくこと、強い腕力を養っておくこと、そのために日常 的に筋肉づくりに励むことが、寝たきり防止につながる最重要対策であることがよくわか る。








寝たきりゼロの10カ条




筋肉づくりに励むこと、これは寝たきり防止の基本的対策である。

それを踏まえて、すで に高齢者の仲間入りをした人々にとっては、日常的な寝たきり防止対策を知っておくこと も必要である。

このことについて厚生省老人保健福祉局老人保健課が監修した『寝たきり 予防の日常生活・・・寝たきりゼロをめざして』なる小冊子がある。

そのポイントを紹介 しよう。




1,脳卒中と骨析予防・・・寝たきりゼロへの第一歩

2,寝たきりは、寝かせきりから作られる・・・過度の安静、逆効果

3,リハビリは早期開始が効果的・・・始めようベッドの上から訓練を

4,くらしの中でのリハビリは、食事と排泄、着替えから

5,朝起きて、先ずは着替えて身だしなみ・・寝・食分けて生活にメリとハリ

6,「手は出しすぎず、目は離さず」が介護の基本・・・自立の気持ちを大切に

7,ベッドから、移ろう移そう車椅子・・・行動広げる機器の活用

8,手すりつけ、段差をなくし、住みやすく・・・アイデア生かした住まいの改善

9,家庭でも社会でもよろこび見つけ、みんなで防ごう閉じこもり進んで利用、機能訓練 、デイサービス・・・寝たきりなくす、人の和、地域の輪

10,厚生省が提案している寝たきり防止用10カ条は、大まかに以上のようなものであ る

が、これらは寝たきりになってしまう直前か、寝たきりになってしまってからの対策で ある。

寝たきりの初期においては、積極的で前向きの対策が功を奏して、寝たきりになる 一歩手前で自立生活に復帰することも可能であろう。

しかし、最も大事なことは、寝たき りになることのないよう、中年になったら、否、若い頃から努力することである。

そのポ イントは、筋肉づくりをきちんとやること。

具体的には、男も女も、運動嫌いも、年齢に 関係なく、忙しい人でも一日10〜15分でやれるダンベル体操がおすすめである。









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