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介護者の一日は24時間体制








『それでもやさしくできますか』という小冊子がある。

これは横浜市港北区の「介護を考 えるぶどうの会」が発行したものであるが、介護することがどれだけ大変なことなのかを 、介護する立場から強く訴えた貴重な内容で構成されている。

その中の、「ある介護者の 一日(24時間)」をみると、寝たきりの実態と、それを介護しながら主婦としての役割 をも果たさなければならない、〃お母さん〃のすさまじい生き様が浮き彫りにされている 。

病人74歳、長男50歳、長男の妻46歳、孫(高校生、大学生の男子)の家庭が舞台 である。病人が、徘徊(ハイカイ)をする痴呆になって、夜中に2回、3回とトイレの介 助をしなければならない。

日中には、朝昼晩の食事づくりとその介助、トイレ介助をし、 徘徊を追いかける。

それが寝たきりになってからは、体位の交換とオムツの世話に変わり 、作業頻度が多くなる。

夜間の睡眠は寸断される。

さらに、主婦として、家族のための食 事づくり、家事、買い物と、休むヒマもない。




病人を毎日入浴させたいが、入浴補助のパワーが不足だし、人手もないので週2〜3回が 限度だ。

ヘルパーの援助、入浴サービスなどが、切にありがたく必要だという。

寝たきり の介護負担の重さは、当事者にしかわからない大きなものである。

介護のために半日以上 の時間をとられてしまうので、自分の時間をとれなくなる。

人との交際の機会も滅らさざ るをえない。

寝たきりの者は、夜中にも家族を起こすことが多いし、夜と昼をとり違える 者もいる。

家族を離したがらなくなる。

介護者は、24時間体制で介護にあたることにな る。

娘とか嫁、妻の立場で、実の父母、義理の父母、夫の介護を受け持つとすれば、せっ かく続けてきた勤めを体んだり、休職したり、場合によっては辞めざるをえなくなり、収 入を滅らしてしまう。

経済的なマイナスも大きい。

厚生省の調査によると、家庭で介護す ることに伴う問題点として、次のようなことが具体的に挙げられている




(保健福祉動向調査1990年)。



@食事、排泄、入浴などの世話の負担が大きい(58%)

A留守にできない(37%)

Bストレスや精神的負担が大きい(32%)

以下、

C十分に睡眠をとれない、

D介護に要する経済的負担が大きい、

E仕事に出ること ができない、

F適切な介護の仕方がわからない、

G介護の手助けをしてくれる者がいない 、

H症状の変化に対応できず不安、

I自分の時間を持てない、と続く。

このような肉体的 、精神的、経済的な負担は、介護者の健康に対して、直接的、間接的な影響を及ぼしてい る。国民生活基礎調査でも、介護を受け侍っている人の70%近くが、日常生活で悩みや 、ストレスを抱えているという。

たとえば、過労で介護ができなくなり、寝たきりの人を 入院させざるをえなくなる。

しかし、在宅で介護してきた家族を入院させたり老人ホーム にあずけたりすると、親戚や近所の目を気にしなけれぱならないし、罪悪感を覚えるなど 、心が休まらなくなる。

介護作業で腰を痛めると、それを治療しながら寝たきりの介護を しなければならない。

自分に病気があっても介護を休むことができない。

具体的に、介護 者が抱えている健康問題は、腰痛、精神的イライラ、肩こり、不眠、脚や膝の痛みなどで ある。

寝たきり者を抱きあげたり、支えたりする介護作業が、腰や膝、肩などの痛みやこ りをおこす原因になっている。

夜中にも睡眠を分断されて介護しなければならないし、い つも介護のことが頭を離れないから、不眠になり、イライラがたまる。

介護者の体も心も 、不健康になってしまうのが、介護である。









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