ダイエット
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★低脂肪(タンパク摂取を減らさず効率よい脂肪を摂取)






ダイエットの最中にもっとも気になるのは「カロリー」という言葉。

そしてカロリーが高 いものといえば脂肪である。

そろそろ常識にしたい数字だが、1g当たりのエネルギーを 比べると、脂肪は炭水化物やタンパク質の2倍以上である。
炭水化物やタンパク質が4キ ロカロリーなのに、脂肪は9キロカロリーなのだ。

そこで食べ物の脂肪量を低く抑えるの が、ダイエットの基本ルールとなる。

30代の男性は1日に約2500キロカロリー、女 性は約2000キロカローリーを必要とするが、このうち20〜30%を脂肪から摂るの が正しいとされる。

減量中だから、低い方を目標として20%としよう。

望ましい脂肪量 は、男性2500の20%で500キロカロリー、女性は2000の20%で400キロ カロリーとなる。
グラム換算すると男性は55g、女性は44g。ゾロ目で覚えやすいか ら、この機会に頭に入れておこう。

デザートやスナック類がダイエットの敵なのは、1人 前で100〜200キロカロリ−(10〜20g)の脂肪を含むことも多いからである。

脂肪を抑えたい理由はほかにもある。

脂肪中心の食事ではなかなか満腹感を得にくいのだ 。
満腹かどうかを感知して食べることにストップをかけるのは、脳の視床下部という場所 である。

そこにいちばん手早く満腹感を伝えるのは、炭水化物などに含まれている糖質。

脂肪の場合は消化吸収に時間がかかり、視床下部が満腹を感じるまでにタイムラグがある 。
その間、ついつい食べ過ぎる傾向にあるのだ。

注意したいのは、タンパク質摂取とのか ねあい。

性別や体格によって違うが、ダイエット中でも1日だいたい60〜70gのタン パク質が必要である。
これを下回ると、その分だけ筋肉のタンパク質が分解されて不足分 を補う。

筋肉は休息中もつねにエネルギーを消費している組織なので、減るとそれだけ太 りやすくなる。

これでは何のためにダイエットするのか分からない。

問題なのは、タンパ ク質の補給源としてもっともポピュラーな肉類は、脂肪も多く含んでいるということ。

脂 身つきのサーロインなんて、100g当たり31gの脂肪がある。
摂取できるタンパク質 は17g弱。

これだけで1日に必要なタンパク質を充足しようとすると、120g近くの 脂肪が一緒に腹に入る計算だ。

しかし同じ牛肉でも、和牛のヒレ肉なら脂防分は半分の1 5g強で、タンパク質は20g近く摂れる。

どちらがN/Cレーとが高いかはいうまでも ないだろう。

鶏肉ならささ身、豚ではロースよりヒレ、という具合に、肉を食べるときは その部位にまで気を配るべきである。

動物性タンパク質では白身魚、エビ、イカ、貝類な ど、植物性では大豆製品などが、高タンパク低脂肪でN/Cレートが高い。

これらを中心 にタンパク質を摂取すると、低脂肪の食事を守りやすいだろう。





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