身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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B失恋。仕事の悩み。身の回りの軽いストレスが空腹中枢を刺激する。



何かのストレスに直面すると、特に空腹感がないのに、キッチンで目についた食べ物を手 当たり次第に口にして解消してしまう人がいる。

これは「気晴らし喰い症候群」と呼ばれ る立派な病気だが、そこまでひどくなくてもストレスが原因で太るケースはよくある。

失 恋とか生活環境の変化とか上司とのトラブルとか、ちょっとしたストレスで食べ過ぎてし まうのだ。

ストレス太りを実証したラットの実験がある。
これはラットの尾を針のような もので刺し、痛がゆいくらいの刺激を間断なく与え続けるテイル・ピンチと呼ばれる方法 で行われたもの。
その結果、この哀れなラットは過食状態に陥って、どんどん体重が増え たのである。

ストレスが加わると、それに対抗するためにアドレナリンやコルチソルとい ったホルモンが分泌される。
ところがこれらのホルモンは満腹中枢を抑制して、空腹中枢 を刺激するように作用する。

その結果、食べ過ぎてしまうのだ。

このように軽いストレス によって食べ過ぎになるのは、動物の本能的な反応だとする説がある。

ストレスが「軽い 」というのがミソ。

重いストレスはお手上げだが、軽いストレスなら、自分の力でどうに か対処のしようもある。

そのためにまず食べて体力をつけておこう。そんな賢い戦術なの である。

この本能が、右を向いても左を見てもストレスだらけの現代社会では裏目に出て しまう。

空腹中枢がいつも興奮状態で、食欲が暴走する危険性が高いのである。

ストレス は、スポーツや旅行なんかで正しく解消しておきたい。

くれぐれも大喰いで発散しような んて考えないように。






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