身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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穴子(アナゴ)
◆【栄養素】
タンパク質、
ビタミンA・E、
カリウム、
DHA、
IPA
◆【効用】
夜盲症、
皮膚疾患、
動脈硬化、
高血圧、
脳卒中の予防と改善
●素肌美人になれる魚
穴子と書くこの魚は、日中は砂や泥の穴の中にもぐり、夜になると泳ぎ回るという習性が
あります。
この習性を利用した「あなごの夜釣り」は、東京湾の夏の風物詩にもなってい
ます。
その奇怪な姿とは裏腹に、味は淡白で上品。
すしに天ぷらにとファンの多い魚なの
です。アナゴの栄養分は、たんぱく質は100g中17.3gと魚の平均値でいうとやや
少なめですが、脂質、ビタミンAは豊富で、ウナギと普通の魚の中間くらいと考えればよ
いでしょう。
特にビタミンA(効力)は100g中1700IU(ちなみに二十代の女性
が一日に必要とするビタミンAは1800IU)も含まれます。
ビタミンAには汗腺や皮
脂腺の働きを正常に保つ作用があり、肌がカサついたり、ニキビが出やすくなったりとい
った肌のトラブルはビタミンAの不足から起こることが多いのです。
さらに、アナゴには
、肌の老化を防ぐビタミンEがl00g中2.3mg含まれていることにも注目!(鶏や
牛などのレバーにはアナゴ以上のビタミンAがありますが、ビタミンEは鶏レバー100
g中0.4mg、牛レバー0.3mgとごくわずか)。
また、魚介類のビタミンAはレチ
ノールという物質で、吸収率が高いとされています。
美しい素肌のためには、アナゴや緑
黄色野菜など、ビタミンAの多い食品をとるようにすることが大切です。
●夏バテやかぜの予防にも
土用のウナギといえば夏バテ予防の対策として有名ですが、これは、皮膚や粘膜を強め、
細菌に対する抵抗力をつけるビタミンAを、バテてしまう前にウナギで補給しようという
意味があります。
アナゴもウナギの仲間、同じ効果がありますが、脂肪分はウナギの半分
以下。ダイエットをしている人にはアナゴのほうが適当だといえます。
○種類と見分け方
アナゴには、マアナゴ、ギンアナゴ、クロアナゴ、ゴテンアナゴ、キリアナゴなどの種類
があります。
一般的にアナゴというとマアナゴをさすことが多く、味も一番よいとされま
す。
マアナゴは東京湾のものと瀬戸内海、明石のものが有名ですが、東京湾では漁獲量が
減っています。
7〜8月に多くとれるので、旬とされています。体色につやがあり、斑点
が鮮やかで身に張りがあるものを選びましよう。
○食べ方のポイント
背開きにして、天ぷら、蒲焼き、ごぼうを巻いて八幡巻きに。
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