身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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お茶





★(薬効)

・かぜ

・下痢

・虫歯予防

・疲労回復

・二日酔い

・美肌

・解毒

・むかつき

・口臭防




○たんなる嗜好品と思われがちだが、実は薬効が高い飲み物。




●平安時代には、僧侶が薬用にした


日本茶は、ツバキ科の茶の木の葉を蒸してもみあげたもので、平安時代に中国から渡って きました。
多くの伝来食品同様、最初は僧侶だけが用いていたようです。

といっても、い まのように嗜好品として飲んでいたのではなく、薬用として飲まれていたのです。
茶に含 まれている覚醒効果を当時の僧侶たちは知っていて、つらい修行のときに目覚ましの薬効 を得ようと茶を飲んだともいわれます。

現在のように、庶民が日常的に飲むようになった のは、江戸時代になってからで、このころから急速に、一般の生活のなかに入りこんでき ました。




●日本茶、紅茶、ウーロン茶のルーツは同じ


茶には日本茶のほかに、紅茶、ウーロン茶などがあり、世界じゅうで飲まれていますが、 基本的には同じ茶の木の葉から作られます。
これは茶の種類がちがうのではなく、ちがう のは作りかたなのです。

日本茶は蒸してから葉をもんでかわかすのですが、紅茶は同じ葉 を発酵させ、ウーロン茶は半発酵させます。

日本茶を大きく分類すると、玉露、煎茶、番 茶、抹茶の4種類に分けられますが、これは品質による分類です。どの種類でも、葉がそ ろい、よく乾燥させたものが上質です。
抹茶は挽茶(ヒキチャ)ともよばれ、茶の葉をも まずに、かわいてからひいて粉末状にしたもの。茶の湯に使うのがこの茶です。




●かぜには、梅干し入りのお茶が効果的


茶に含まれるタンニンは、防腐剤、収斂剤(シュウレン)、下痢どめ剤、整腸剤として用 いられるものです。

昔から、茶はかぜの予防に効果があるといわれ、かぜのひきはじめに は、梅干しを入れたお茶を飲むと、すぐに治るといわれていました。
これは、おそらく茶 のタンニンが、かぜのウィルスに対抗する作用をもつためと考えられています。




●下痢を治すタンニンの力


タンニンには便をかたくする効果もありますから、「下痢ぎみのときに緑茶を飲むとよ い」という民間療法も、理にかなっているといってよいでしょう。

のどが痛いときも、お 茶でうがいすると痛みがやわらぎますが、これもタンニンのもつ収斂作用によるものだと いう説もあります。

茶には抗ガン作用があるという説もよくいわれるようになりました。 茶のタンニンには、発ガン物質の形成をおさえる力が強く、毎日緑茶を飲む人は胃ガンに かかりにくいといわれています。




●注目されはじめた、虫歯予防効果


最近では、茶に虫歯を予防するすぐれたはたらきがあることもわかってきました。

これは 、茶に含まれるフッ化物が虫歯を防ぐためであると考えられています。
ご飯を食べたあと にお茶を飲むのは、自然に虫歯予防になっているのです。
日本茶からの抽出成分を、歯み がき剤に入れようと研究しているメーカーもあるそうですから、茶の虫歯予防効果もなか なかのものといってよいでしょう。




●疲労回復に役だつカフェイン


茶にはカフェインが多く含まれています。
カフェインは大脳を刺激し、眠気をとり、疲労 を回復させる効果があります。

戦時中は茶のこの作用に注目して、神経を興奮させる一種 の薬として使っていたという話もあるくらいです。
利尿作用もありますから、老廃物を排 出し、新陳代謝をよくします。
とくに二日酔いのときには、アルコール分を早く排出し、 特有の頭痛やむかつきを解消してくれるのは、よく知られています。




●ビタミンCを多量に含み、色白の肌をつくる


さらに、日本茶にはメラニン色素の沈着を防ぐ効果がありますから、シミやソバカスがで きるのを防ぎ、肌を白く保ちます。

これは、茶にはビタミンCが多く含まれているからで す。
ビタミンCは、玉露、煎茶、番茶の順に多く含まれています。ただ茶のビタミンCは 、葉にそうとう量残ります。できれば、お茶の葉もまるごと摂取するのが合理的。
つまり 煎茶よりも、茶を粉末にして飲む抹茶のほうが、ビタミンCを多く摂取できることになり ます。煎茶もお湯をさして飲むだけでなく、葉をくだいて料理にまぜたり、ふりかけにし たりと、利用法を考えてみてはどうでしょう。

なお、茶で薬を飲む人がいますが、これは さけたほうがいいでしょう。
茶のタンニンが薬の成分と反応することがあるからです。鉄 剤を飲むときも同様で、タンニンの作用で、害のある物質に変化することがあります。




●生葉を半発酵させて作るウーロン茶


中国茶の歴史は古く、紀元前2000年の周の時代には、すでに飲まれていたという記録 が残っています。

中国茶といってもいろいろありますが、代表的なのはウーロン茶です。
これは生葉を半発酵させて作る、日本茶と紅茶の中間にあたる茶です。ウーロン茶のほか に花茶というのもあります。

これはジャスミン茶のように、発酵のときにジャスミンの花 をまぜて香りをしみこませるもので、ジャスミンのほかにも菊やもくせいなど、香りのよ い花をまぜた茶がいろいろあります。
このほか、代表的な中国緑茶のロンジン茶、茶の葉 を蒸し固めたダン茶(碑茶)なども、中国茶の仲間です。




●中国茶は熱湯でいれる


買うときは、よく乾燥していて、苦みや渋みの強すぎないものを選びたいのですが、店頭 ではそこまでの判断はつきません。

「鉄冠音」「水仙」など、高品質の銘茶といわれてい るものなら、まずまちがいないでしょう。
他のものも、きちんとした店で買えば安心でき ます。

飲むときは、まずきゅうすを温めておき、多めの葉を入れて熱湯を注ぎ、さっと一 度湯こぼします。
それからあらためて熱湯を注ぎ、2〜3分おいて茶わんに注ぎます。も のにもよりますが、だいたい3回は飲めます。
また、蓋盃というふたがついている湯のみ に直接茶の葉を入れ、お湯をさして飲む方法もあります。




●解毒作用があり、むかつきを消す


中国茶に含まれるカフェインやタンニンは、日本茶とほぼ同量です。

中国では、茶はたん なる嗜好品というより、薬効の高い飲料とされています。

解毒作用が強く、タバコの吸い すぎなどでムカムカするときは、濃くいれた中国茶を飲むと、すぐ治るといいます。

口臭 を消すはたらきもあります。
にんにくを食べたあとは、中国茶をひとつまみかみしめると 、強烈なにおいもすっきり消えます。
皮膚の炎症や切り傷などを、濃いお茶で洗う治療法 もあるようです。




●ロ臭、体臭を消す花茶


欧米ではハーブティが愛好され、最近日本でもよく見かけるようになりましたが、中国茶 のなかの花茶、これもまたハーブティの一種といってよいでしょう。

中国では、花茶は口 臭を消し、体内の余分な脂肪を洗い流すとされ、とくに女性が好んで飲むようです。
長期 間飲みつづけると、体臭が消えて花の香りがするともいわれます。

茶にまぜる花の種類に よって、薬効もちがってきます。たとえばジャスミン茶は、胃腸のはたらきを活発にしま すし、菊の花入りのお茶は目を美しくしてくれ、からだの熱をとる作用があるといわれま す。









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