身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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そば





◆(薬効)


動脈硬化予防

高血圧予防




●山間地のやせた土地でも育つ


 原産地はシベリアとされているように、もともと寒冷地で栽培される植物です。
山間地 などのやせた土地でも旺盛な生命力で育つため、昔から世界各地で栽培されてきました。

中国で栽培していたものが、ジンギスカンのヨーロッパ遠征のときに伝わり、やがてヨー ロッパやロシアなどでもしだいに食べられるようになりました。
ロシアの「カーシャ」と よばれるそばがゆ、フランスのそば粉のクレープ、ポーランドのそばプディングなど、伝 統的なそば料理がいろいろあります。
日本でも、縄文時代から食べられていたという形跡 もあります。
当時は米や麦とまぜて、煮て食べられていたともいわれていますが、はっき りしたことはわかっていません。
奈良時代になると、そばの実をひいて粉にし、そばがき、 そばだんごなどにして食べていたようです。




●そばきりの考案で庶民に人気


 そばが日本人にとってポピュラーな食べ物になったのは、いまのようにめんにすること を考案してからのこと。

このようなめんの状態を一般にそばぎりといいます。
そばをねっ て切るところからそうよぱれるのです。
慶長年間にそばぎりが作られたという説がありま すが、いずれにしろ、江戸時代のはじめのころにまちがいはないようです。
その味と食べ やすさが好まれたとみえ、以後、そばぎりは江戸っ子のあいだに大人気を博しました。




●秋にとれる新そばが美味


 現在も信州をはじめ、盛岡、秩父など全国各地にそばの産地がありますが、いずれも山 間地だということが注目されます。

そばは1年に3回収穫できますが、いちばん味がいい のは秋に収穫されるもの。
秋から冬にかけて出回る新そばは、香りが高く珍重されます。

そば粉はうすでひいて黒いからをとり、ふるいにかけて作りますが、あまりたんねんにふ るいにかけるのも考えものです。
というのは、あの黒いからには腸を刺激し、便通をよく する効果があるからです。
そば粉は、色が黒いものを選んだほうが栄養分が多く、風味も よいのです。




●そば粉は生で食べても消化がよい


そばには臭質のたんぱく質が含まれています。
8種類の必須アミノ酸も含まれているたん ぱく質で、その質は米や小麦粉をしのぎます。
牛乳や卵に近いたんぱく質といってよいで しょう。

また、でんぷんも他の穀類にくらべて煮えやすく、消化されやすいという特徴が あります。
昔は山に入る猟師がそば粉を持っていき、水でねって食べていました。
これは そぱのでんぷんがひじょうに消化がよいためで、他の穀類の粉ではこのように生食できま せん。

ビタミンB1、B2などのほか、カリウム、カルシウム、ナトリウム、リン、鉄な どのミネラルも多く含んでいます。




●毛綱血管をじょうぶにし、動脈硬化を予防する。


なんといってもめだつのは、ルチンとビ タミンP。

他の食品にくらべると、そばには大量に含まれているのです。
ルチンは米や麦 など、穀類や豆類にもない栄養分ですが、どういうわけかそばには大量に含まれています 。

ルチンは毛細血管を強化するはたらきをもっているため、そばを常食していれば、高血圧や動脈硬化の予防になるといわれます。
ビタミンPにも毛細血管をじょうぶにするはた らきがあるので、効果はさらに相乗され、強まるでしょう。




●ルチンやビタミンPはそば湯のなかに溶ける


ただ、ルチンやビタミンPは水溶性なので、そばをゆでるときにかなりの量が湯に溶けだ してしまいます。
そばをゆでたゆで汁、つまりそば湯には、栄養分がたっぷり含まれてい るわけですから、これを捨ててしまうのは、もったいないというものです。
そばを食べた ら、必ずそば湯を飲むようにしましょう。
ただし、そばがきなら、ルチンもビタミンPも そのまま摂取することができます。
また、そばのパンケーキ、そばのクレープなどもおす すめです。
これは、そば粉を水で溶いてフライパンで焼くだけで、ゆでるわけではありま せんから、ルチンやビタミンPの流失を防げます。









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