身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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ごぼう






◎キク科

◎旬は6〜7月

◎食物繊維が豊富なヘルシー野菜として、最近見直されている。




【薬効】


便秘/むくみ/美肌/精力増強/せき/虫刺され/湿疹




●平安時代がら日本で好まれてきた野菜


ヨーロッパ、シベリアから中国大陸にかけて野生のごぼうは広く分布していますが、食用 にするのは日本だけという、変わった野菜です。

食べるのは根の部分です。日本に入って きたのはそうとう古く、平安時代にはすでに宮廷の献立にごぼうが使われていました。
関 東から出荷される滝野川ごぼうや、京都の堀川ごぼうなどが有名な品種です。

八幡巻きと いえば、ごぼうをアナゴやウナギで巻いた料理をいいますが、この名前も、京都の八幡ご ぼうにちなんでつけられたものです。
きんぴら、精進揚げ、柳川鍋、煮しめ、酢ごぼう、 たたきごぼうなど、調理の方法もいろいろ。
ささがきにしてみそ汁やけんちん汁の具にし たり、卵とじや牛肉といっしょに煮たりしても、おいしくいただけます。
八幡巻きの応用 で、牛肉やべーコンでごぼうを巻くと、しゃれたおつまみにもなります。
ごぼうには特有 の香りがありますが、この香りの成分は皮の部分に多く集まっています。
したがって、皮 をむいてきれいに磨きあげたようなごぼうは、せっかくの香りを捨ててしまっていること になります。
調理するときは、皮をむくのではなく、庖丁の背で軽くこそげる程度にする といいでしょう。
またアクがひじょうに強いので、切ったら水に十分さらします。酢をた らしてゆでると白くきれいに仕上がります。




●ごぽうの繊維が発ガンの物質をおさえる


栄養面から見ると、成分の8割が水分で、ビタミン類もわずかしか含まれていません。
し かし、それを補って余りあるだけの食物繊維の効用があります。
む食物繊維は栄養ではあり ませんが、腸の働きを整えたり、コレステロールをコントロールしたりする重要な物質で す。
最近では、発ガン物質など有害物質を体外に排泄する重要な働きのあることがわかり 、ごぼうの価値も見直されるようになりました。

年間を通して売られていますが、おいし いのは新ごぼうの出回る6〜7月。
みずみずしく、やわらかな新ごぼうの味は、この時期 ならではのものです。
店で買うときは、なるべく泥つきのものを買うようにしましょう。
太さが一様で、まっすぐ伸びているもの、ひび割れやでこぼこなどがないものを選びます 。
保存は、ぬれた新聞紙などにくるんで冷暗所へ置きます。泥つきのものは、土の中に埋 めておくと長期保存が可能です。




●イヌリンが、賢臓の機能を高める


ごぼうには1.8%の繊維が含まれているので、便秘の人が常食すれば、症状の軽減が期待 できます。

食物繊維は腸を刺激し、蠕動運動を活発にするため、便通をよくするのです。
利尿効果のあることも、昔からよく知られていました。
腎臓病などで体がむくんでいる場 合にごぼうを食べると、体の余分な水分が尿になって排泄され、むくみが取れるといわれ ます。

特有のシャキシャキした歯ざわりは、イヌリンという炭水化物によるものですが、 このイヌリンに腎臓の機能を高める作用があるのです。
常食すれば、便や尿や汗といった さまざまな形で、体内の毒素を排泄してくれますので、血液が浄化され、肌も美しく保た れます。
便秘などによる吹き出もの、肌あれに悩んでいる人は、お肌のトラブル解消が期 待できます。




●精力培強やせき・たんの妙薬になる


ごぼうには、アルギニンという成分も含まれていますが、これは精力増強に役立ちます。
アルギニンは、スタミナドリンクの成分になっていることからもわかるように、性ホルモ ンの分泌を促し、男性の機能を高める働きがあります。
昔からごぼうを食べると精がつく といわれたの、は、迷信ではなく、ちゃんとした根拠があったわけです。

牛肉とごぼうの 卵とじなどは良質のたんぱく質も豊富で、まさにスタミナ食としては理想的なものです。
低カロリーでありながら、ミネラルなどの成分が多いので、糖尿病患者の食事にもうって つけです。
また食物繊維には、血糖値の上昇をおさえる作用のあることも知られています 。

せき、たんの妙薬としても、古くから用いられてきました。ごぼうをすりおろしたもの をしぼって、その汁を飲みます。
1回に杯1〜2杯、1日数回飲めばせきが止まり、たん が自然に切れるようになります。

虫刺されや湿疹の場合は、おろし汁を患部に塗ると効果 があります。
口内炎の場合も、おろし汁でよく口の中をすすぐと、痛みがとれてとても楽 になります。
ごぼうをきざんで袋に入れ、風呂に漬けて入浴すると、あせもなどによく効 きます。






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