身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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グリチルリチン酸・エラグ酸
グリチルリチン酸
■グリチルリチン酸は体内でこんな作用をします
・アレルギー、炎症、ウイルスに対して抵抗力を強める。
・肝機能を強くし、解毒作用を助ける。
■抗アレルギー、抗ウイルス性が期待される
マメ科の植物であるカンゾウの根に含まれる成分です。
カンゾウは消炎・解毒作用をも
ち、せき、たんに薬効がある生薬の甘草として知られています。
しょ糖の150倍もの甘
味があり、年間生産量の約半分は食品添加物として使われています。
■抗アレルギー性を高める
病気に対する抵抗力の根源である副腎皮質ホルモンの産生を促進し、細胞の結合組織を増
強して抗アレルギー性を高めます。
また、抗炎症性のあることも認められており、すでに
医薬品として用いられています。
■抗ウイルス作用にも注目
ウイルスに対する抵抗力を高めるはたらきのあることも認められています。この作用は、
うがい薬や歯みがき粉などに配合されて生かされています。
また、エイズウイルスに有効
であるという報告もあり、なお研究が続けられています。
さらに、肝機能増強作用、解毒
作用など多種多様な生理作用をもっています。
近年の研究では、グリチル酸の化学構造を
変えることで、新たな活性物質のはたらきが期待されており、すでにある種のがん細胞に
対して有効なものが発見されたという報告もあります。
エラグ酸
■細胞の老化、がん細胞の増殖を抑制する
ゲンノショウコの葉や茎に含まれているポリフェノール性物質で、抗酸化作用があります
。
ゲンノショウコは、古くから健胃・整腸に効く薬草として用いられてきました。
エラグ
酸は、そのほかユーカリ、ヒシの成熟実など、植物に広く分布しています。
■過酸化脂質の生成を抑え、抗老化、抗がん化の作用がある
老化のメカニズムは、血液中の過酸化脂質が急増することだといわれます。
それは、高血
圧、動脈硬化、高脂血症、糖尿病などの場合にも同じようにみられる現象です。
また、が
ん細胞にも脂質の過酸化が多くみられるところから、抗酸化作用をもつエラグ酸には、老
化を抑制し、がん細胞の増殖を抑える効果があると考えられます。