身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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トウガラシ
◆トウガラシ
ナス科。
旬はとくにない。
刺激的な辛みで、和洋中さまざまな料理に使われている。
◆薬効
冷え性/肩こり/しもやけ/腰痛/食欲増進
◆キムチやコチジャンに欠かせない素材
中南米原産。15世紀の終わり、コロンブスによってスペインに持ちこまれ、以後、ヨー
ロッパに広まりました。
わが国には、天文年間に渡来したとも、加藤清正が朝鮮から持ち
帰ったとも、また、慶長年間にポルトガル人が持ちこんだともいわれています。
七味とう
がらしやタバスコなどの香辛料として、広く世界で用いられています。
葉とうがらしは佃
煮などにして食べます。
朝鮮半島ではとうがらしのことを「コチュ」といって、朝鮮料理
には欠かせない素材です。
また、漬け物のキムチに、にんにく、塩辛とともにとうがらし
が豊富に使われるのはご存じでしょう。
とうがらしの辛み成分は、カプサイシンというア
ルカロイドの一種で、種子や果皮に多く含まれています。
この成分にはカビどめの作用が
あるといわれています。
品種の代表的なものは、鷹の爪です。その他、栃木三鷹、八房な
どがあり、葉とうがらし用として伏見辛があります。
乾燥品を求めるときは、形がよくそ
ろっていて、皮にシミなどのないものを選びます。保存は冷暗所で
●全身の血行を促し、冷え症やしもやけに効く
とうがらしのピリピリする強い刺激には、体を温める働きのあることが、昔から知られて
いました。
足が冷たいとき、靴の中に入れて保温にするという方法は、民間療法として古
くから行われてきたものです。
布にくるんだとうがらしを爪先に入れておくと、その部分
の血行をよくし、しもやけなどが予防できます。
また、腹巻きの中に入れておけば、カイ
ロの代用にもなります。
全身の血行を促し、冷え症や肩こり、しもやけなどをなおすには
、とうがらし湯に入るのがいちばんです。
とうがらし5〜10個をきざんで布袋に入れ、
風呂の中に漬けます。
このお湯にゆっくりとつかれば、体が芯から温まります。
皮膚の弱
い人は、量をひかえめにしてください。手のしもやけやあかぎれ、ひびなどにも、すぐれ
た薬効を発揮します。
洗面器に熱湯を注ぎ、そこにとうがらしを数個きざんで散らします
。お湯が少しさめるのを待って、手をひたします。毎晩寝る前に5分ほどこれを行うと、
数日で症状は改善されます。
足が冷えて、夜、寝つけないという人は、このお湯で足を温
めてから寝床に入るといいでしょう。
●食欲を増進させるとうがらし酒
肩こり、腰痛などには、とうがらしで患部を湿布すると、より効果が期待できます。
ガー
ゼなどに温かいごはんを薄くのばして、とうがらしの粉末を軽く振り、これをこっている
部分に貼ります。
肌がかぶれる人は、あらかじめ患部に食用油を塗っておくといいでしょ
う。
食欲不振のときには、とうがらしとレモンをホワイトリカーに潰けこんだ、とうがら
し酒を食前酒として飲むと、食欲が増進します。
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