身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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昆布(コンブ)
「喜ぶ」に通じる縁起のよい海藻なので、日本ではいろいろな祝い事に使われる。
【薬効】
高血圧、
胃腸の潰瘍予防、
便秘、
血圧降下、
肥満防止、
動脈硬化予防
●2年目の夏から秋にかけて採取
昆布は褐草類コンブ科に属する海藻で、日本には14属45種もあります。
昆布の一生は
2年サイクル。
いつでも収穫できるのではなく、2年目の夏から秋にかけてが旬というこ
とになります。
約9割は北海道産で、利尻、日高、羅臼、尾札部などが有名です。
なかで
も、利尻昆布は品質がよいことで知られています。
最大の生産地は北海道ですが、意外な
ことに、もっとも多く消費しているのは沖縄です。
●だしをとったあとも塩毘布などにして食べきる
昆布でだしをとるときは、繊維に対して直角に2〜3カ所切れ目をいれると、切れ目から
うまみが出てきます。
必ず、水から入れるのがポイントです。
だしをとったあとは捨てな
いで、塩昆布にしましょう。栄養分もまだ残っていますし、大量の繊維が含まれているか
らです。
小さく四角に切り、米酢としょうゆを入れた鍋に水を加えてとろ火で煮るだけで
簡単にでき、昆布をすっかり食べきることができます。
身欠きにしんを昆布で巻いた昆布
巻き、魚を昆布ではさんだ昆布じめ、いずれも、魚と組み合わせたものであるということ
は偶然ではありません。
魚との組み合わせは、栄養と味覚を考えた場合、もっともすぐれ
たものだといえます。
こうしたことを、昔の人は体験的に知っていたにちがいありません
。
ほかにも、魚などと煮あわせたり、油でカリッと揚げておつまみにしたりと、多彩な使
いかたができる、すぐれた食品といえるでしょう。
なお、ひとり暮らしの人や忙しい共働
きのミセスなどは、昆布を料理したりする余裕がないもの。
そんな人にはとろろ昆布がお
すすめです。
そのままつまんだり、温かいご飯にのせても十分おいしくいただけます。し
ょうゆを少し入れ、湯をかければおいしくて手軽な汁にもなります。
こうした工夫で、で
きるだけ昆布をメニューにとり入れるようにしましよう。
●料理前には洗わないで、ふくのがコツ
いい昆布の見わけかたは、肉が厚く、色は深緑色で、こすりあわせるとカサカサ音がする
、よく乾燥したものを選ぶことです。
なるべくたいらで、砂がついていないものが良質の
ものです。表面が白く粉をふいているように見えるものは、マンニットというものです。
このマンニットは、昆布独特の甘みのもとになる成分で、これも栄養分ですから、洗い流
したりしてはいけません。
かわいたふきんで砂や汚れをかるくふきとる程度にして使いま
す。
●海藻のなかで、もっとも多いヨード
干し昆布の主成分は炭水化物で、100g中50gもの炭水化物を含んでいます。
ただし
、草の炭水化物は人の消化器では消化されません。
すぐれた「食物繊維」なのです。他の
海草とくらべると、たんぱく質は少なめで、ほとんどがグルタミン酸です。
昆布は海藻の
なかで、ずばぬけて多くヨードを含んでいます。
このヨードは甲状腺から分泌されるチロ
キシンというホルモンの成分で、これが不足すると甲状腺機能障害におちいります。
成人
でl日0.1mg以上が必要とされていますが、海藻をよく食べる日本人はほとんど心配
ありません。
日本人はl日平均1〜4mgものヨードを摂取しているのです。
ヨードは毛
髪の発育をさかんにする効果ももっていて、昆布をたっぷり食べていると髪の毛がふえる
といわれています。
●高血圧を予防し、有書物貿を体外に出す
昆布に含まれるアミノ酸のなかに、ラミニンというものがあります。
これは昆布特有のア
ミノ酸で、高血圧を予防するといわれています。
昆布を水にひたすとぬるぬるが出てきま
すが、これは食物繊維の一種。
コレステロールや有害物質を排泄してくれます。
最近は、
食品添加物が問題になっていますが、こうした添加物も体外に出してくれるはたらきがあ
るといわれています。
●ストレスからくる胃腸の潰瘍を予防する
カルシウムも多く含んでいます。
このほか昆布のクロロフィルは、胆汁と結びついてコレ
ステロールを低下させるはたらきをもっていて、胃や十二指腸の潰瘍を予防・治療する効
果もあるといわれます。
こうした成分をもつ昆布は、ストレスにさらされ、胃腸をいため
やすい人にむいた食品といえるでしょう。
●昆布水は便秘、高血圧予防に効果的
便秘や高血圧の予防になるといわれている健康ドリンク、それが「昆布水」です。
「根昆
布健康法」ともいわれます。
根昆布をコップー杯の水に入れ、ひと晩冷蔵庫に入れておく
と、昆布の栄養が溶けだした昆布水になります。
これを毎日飲むだけ。がんこな便秘の人
も、朝起きぬけに飲むと効果てきめんだということです。
昆布には成分がまだ残っている
ので、何回でも水をたして、同じ昆布を1〜2数週間は使えます。
●梅干しと煮たものは、血圧を下げ、肥満を予防
昆布と梅干しをいっしょに煮たものは、血圧を下げ、動脈硬化を防ぎ、肥満予防の効果が
あるといわれます。
毎日こうした料理を食べていると、自然に血圧も下がり、からだもか
るくすっきりしてくるということです。
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